犬のピカソに舞い降りた新たな希望

2018年8月21日

ピカソとその弟のパブロは、3匹の兄弟と共に犬小屋の中で誕生したワンちゃんです。今日は、少しだけそんなピカソについてのお話をしたいと思います。

現在、世界では安楽死させられるワンちゃんは後を絶ちません。そして悲しい事に、安楽死を受けるリストの中にピカソの名前もありました。これはピカソの風貌や行動が少し他の犬と違っていたのが原因かもしれません。

でも安心してください。ピカソの物語はハッピーエンドを迎えます。このピットプルとテリアの血が混ざった可愛いワンちゃんは、今SNS上で大人気なのです。

犬のピカソ、新たな夜明けを迎える

ピカソは生後10ヶ月の頃、弟のパブロや他の3匹の兄弟と共に犬小屋で生まれました。ですがピカソは、生まれつき鼻の上部に形成不全を患っていたのです。

ピカソの場合、それは普通の生活を送るのに何ら問題は無かったのですが、ポータービル動物管理センター(Porterville Animal Control Center)は彼らを安楽死させるつもりでした。

3男として生まれたピカソの鼻は、顎が右側に外れていて、鼻が左側に曲がっていたのです。これによりピカソの元オーナーは、彼と弟のパブロをシェルターに持っていく事に決めました。ピカソはちゃんと健康的な犬だったのに、それでも誰も引き取ろうとは思わなかったのです。

そんな状況を見て、ポータービル動物管理センターは彼らの安楽死を決定しました

ところが、ピカソの運命はとある事がきっかけでそこから180度変わる事になります。身体障害のある犬は引き取り手を探すのに苦しい状況にある事を知っていた女性が、そういった不幸なワンちゃん達を引き取ろうと考えていたのです。

今にも安楽死が行われようとしたその時、幸運な事にシェルターの電話がなりました。電話の主はリスル・ヴィルハート(Liesl Wilhardt)さんで、ルバブル・ドッグ・レスキュー団体(Luvable Dog Rescue Organization)の理事をやっている方でした。彼女は身体障害を患っているワンちゃんがシェルターにいないか、問い合わせてきたのです。

しかも、ヴィルハートさんはピカソ達の置かれている状況を聞いて安楽死を免れることは難しいと判断し、「その兄弟は一緒に暮らさねばならない」と決断を下したのです。

犬のピカソは今どこに?

九死に一生を経たピカソは、今ソーシャルメディア上で大人気となり、インスタグラムで人気のワンちゃん達に仲間入りを果たしたぐらいです。毎日のように投稿される彼の写真や動画に映る笑顔と優しさが、何千人もの人々の心を鷲掴みにしたのです。

繰り返し言いますが、ピカソの健康状態は良好そのもので、形成不全はただの見た目だけのものです。食事の際に少し散らかしてしまうこともありますが、問題なくご飯も食べられますし、水だって飲めます。

ただ、下の歯が口の中に当たって上唇を傷つける恐れがあるため、今ピカソのお世話をしている人たちは、現在その歯の治療を考えています。とはいえ、主な形成不全は鼻の上側のものであるので、顎には何ら問題はなく、口を開けたり閉じたりも普通にできています。

犬における形成不全

例えば、犬の後ろ足が成長しないのに前足だけが成長してしまうなどの事は頻繁に起こります。そしてこれには、成長するにつれ体格が歪になってくるリスクもあるのです。

そしてそれがさらに悪化すると、骨や関節の形成不全にまで発展するかもしれません。

四肢が長いワンちゃんは、骨の形成不全に陥りがちですが、一方で、四肢が短いワンちゃんは関節の形成不全になりやすい傾向にあります。

なお、そういった問題は、ワンちゃんが年老いていくごとに顕著に現れてきます。ですので何か気になる事があれば動物病院に行きましょう。すると獣医師さんがX線を用いて骨格を撮影し、骨の長さと関節や筋肉はバランスが取れているかなどを確認してくれます。

もしワンちゃんの形成不全が先天性の場合は、その子からブリーディングをするのはあまりオススメ致しません。仮に怪我などによって形成不全が現れた場合は、手術によってそれらを治せる可能性もあります。その際は、関節が正常になるように、軟骨を含む骨の異常を取り除く手術が行われるのが通常です。

画像出典:www.milenio.com