犬の里親になるために知っておくべきすべてのこと

犬を一度迎え入れたら、責任を持って最後まで育てる必要があります。
犬の里親になるために知っておくべきすべてのこと

最後の更新: 18 11月, 2018

アダプションと呼ばれることもある里親制度は、非常に素晴らしい行為の一つですが、気軽に考えず、慎重に時間をかけて検討するべきことでもあります。

保護された犬などを迎え入れたい、または里親になりたいと考えているのなら、行動に移す前に知っておくべきことがいくつかあります。

犬を迎え入れたい理由は?

犬の里親になろうと考えるときによくある理由が、「自分の好きな犬種だから」「子供が犬を欲しいと言っているから」などです。

この理由そのものは悪い理由ではありませんが、犬はぬいぐるみではなく、迎え入れてから15年またはそれ以上の間、責任を持って育てる必要があるため、途中で放棄することはできません。

つまりその責任を持てるという確信を持つことが大切です。

責任を持てるという確信がないまま犬を迎え入れる人の中には、途中で飼育を放棄してしまう人もいます。

大丈夫!責任を持てる!という人は、早速迎え入れましょう。現段階で自信がない場合は、時間をかけて慎重に考えてください。焦る必要はありません。

里親を待つ犬

犬のために費やす十分な時間がありますか?

犬が幸せにそして健康的に生きていくためには、飼い主の注意と愛情が必要です。

トイレのための1日3回の散歩、運動、遊び、そして一緒に時間を過ごすなど、手短にいうと「飼い主からの愛情を感じる」必要があります。

一日中家を留守にしている一人暮らしの人や、帰宅してからは何もしたくないというタイプの人は、犬を迎え入れるのは諦める方がいいでしょう。

どうしてもペットが欲しい場合は、飼い主の注意や愛情をさほど必要としないタイプの動物をお勧めします。

こちらもご覧ください:引き取られた犬が里親へ宛てる手紙

十分な収入があるか?

ここでは遠回しな表現を避け、はっきりとご説明します。まず、犬を飼うのはお金がかかります。

犬を迎え入れるときにまず必要なのは、犬のベッドなどの寝具、オシッコ用シーツ、食事用のボウルや容器、水用の容器またはウォーターボトル、おもちゃ、首輪、散歩用の紐などなど

また最初の月には予防接種を打たなくてはいけませんし、マイクロチップを入れる必要もあります。

言い換えると、犬にはお金がかかるということです。これらのすべての費用を捻出する経済力がある方は、ぜひ犬を迎え入れてください。

家を犬と共有できますか?

犬が家に来た瞬間から、あなただけの家ではなくなります。特に子犬を迎え入れる場合は、十分な準備が必要です。

犬は家具を傷つけるかもしれませんし、あなたの靴をかじってしまうかもしれません。

またトイレのしつけが完了しないときには、床にオシッコをするかもしれません。

このような犬との生活の中でも、心を穏やかに保ったまま対処できるのであれば、ぜひ犬を迎え入れてください!

犬を飼っても大丈夫ですか?

マンションや賃貸物件にお住いの場合、犬を迎え入れる前に必ず犬を飼っても良い物件なのかを確認してください。

ペット禁止、または犬が禁止、もしくは犬を飼っていい場合でもサイズの制限がある物件も多く存在します。

賃貸物件の場合は必ず大家さんまたは管理人に確認をして、飼ってからダメだとわかったなどの問題が生じないように、しっかりと準備をすることが大切です。

また家族と一緒に暮らしている場合は、自分の一存で犬を飼うのではなく、必ず家族に相談してください。

犬との旅行 里親になる

旅行に行くときはどうしますか?

犬は長生きです。

つまり、あなたが旅行が好きだったり出張などによく出かける仕事をしている場合は、あなたが不在の時に犬をどこに預けるのかを先に決めておくことが大切です。

犬を預かってくれるペットホテルなどもありますが、他の犬と仲良くなれないことや、費用が高額になることもあります。

そのため、家を空けることが多い場合は、あなたと同じように愛情を持って犬の世話をしてくれる人や場所を見つけておく必要があります。

犬の里親になることや犬を迎え入れることは、ゲームではありませんし、簡単に決定していいことでもありません。

犬を迎え入れることは、その後十数年にわたって、心を許せる相棒ができることですが、それには事前に考慮すべき長所と短所があります。

犬を一度迎え入れたら、責任を持って最後まで育てる必要があります。

犬には感情があり、何かあると心に傷を負います。

しかし無条件の愛を飼い主から受けると、その愛情に忠誠心を持って応えてくれるかけがえのない相棒です。

犬を迎え入れたい人は、今回ご紹介したことを焦らずじっくりと考えてください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。