本を書いた犬:グアチャラカ

本を書いた犬:グアチャラカ

最後の更新: 12 9月, 2018

グアチャラカは、コロンビアのあるガソリンスタンドで暮らす野良犬でした。食料も水も住む場所もそう簡単には見つからないものの、スタンドにやって来る人たちが助けてくれるおかげで何とか生活できている、という日々を送っていました。

そんなある日、グアチャラカは事故に遭い、4本すべての脚と臀部を骨折するという大怪我を負います。食べ物を探すことさえできないほどに、傷ついてしまったのです。

栄養も水分も摂取できずにまさに死を目前にしていたその時、幸いなことにスペイン人女性のヤミラ・ファクリ氏によって、彼女は保護されたのでした。

新しい家族

ヤミラ氏は他の生き物の世話をしたことがなかったため、最初はグアチャラカを飼おうとはしていませんでした。しかし一緒に時間を過ごすにつれて、次第に切っても切れない絆がふたりの間に生まれ始めました。

そしてヤミラ氏は、この新しい家族について感じたことをブログに書くことを決めました。それも、ただのブログではありません。あくまでヤミラ氏はアシスタントで、グアチャラカが自分のことを書いているかのように見せるという、ユニークなものでした。

すると、このブログが成功し、人気になり始めたのです。そのため今度は、にしようとヤミラ氏は考えます。

その結果、本として約1000冊が初版として出されました。ちなみにこれらにかかった経費は、クラウドファンディングを通して募った資金を使ったそうです。第2版は国際ボゴタ書籍展(FILBO)にて配布され、グアチャラカは自身の肉球を使って本にサインをしました。

世界初の犬の作家として、ラテンアメリカ地域を中心に、世界中を興奮が席巻したのです。

処女作が大ブレイク

ドッグライター2

タイトルは「ライフ・イズ・ビューティフル」。事故が起こってからの生活を、グアチャラカの視点から、彼女の感情を交えつつ書いたものです。ユーモアのある内容ながら、「野良犬たちの視点・考え」と「いかに愛の力が困難に打ち勝つか」を読者に考えさせる本となっています。

ライターは現在、モデル、ブロガー、雑誌「4 Paws」のコラムニストなどとして活動しています。そしてグアチャラカはコロンビアだけでなくヨーロッパでも物事の「美しさ」を、彼女の目を通して伝えてくれています。

ドッグライター3

特別な能力を持った動物たち

・幸運のタコ、パウル

タコのパウルは、2008年の欧州選手権、2010年のワールドカップの結果を見事に予測したことで有名になりました。「オクトバス・オラクル」、「オクトパス・ミディアム」などの別名も持っています。

対戦する2か国の国旗がそれぞれ付いた2つの容器にそれぞれ食べ物が入れられ、どちらに先に手を出すかでパウルは占いを行なっていました。2010年に彼が亡くなったあとには、オーバーハウゼンのシー・ライフ・センター水族館に彼の記念碑が作られています。

・ピアノを弾いて歌う犬、バディ・マーキュリー

ビーグルのバディ・マーキュリーは、自分でピアノを弾きながら遠吠えをするという特技を飼い主が撮影しアップロードしたことから、Youtube上で有名になりました。まるで観客がいることを知っているかのように、尻尾を振りながらカメラを見つめてくるのです。

・踊る犬、ダンシング・ネイサン

飼い主がかける音楽に合わせて踊る能力を持っている、チャイニーズ・クレステッド・ドッグのネイサンは、インターネット上で最も有名な動物として数えられる1匹です。フォスターホームで4年間生活したあと、サウスカロライナに住む飼い主に引き取られ、この才能が発見されました。

画像出典元: www.eltiempo.com


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