虐待を受けた二匹の犬、そこに芽生えた真の友情とは

困難や痛みは時に友情をもたらします。
虐待を受けた二匹の犬、そこに芽生えた真の友情とは

最後の更新: 05 5月, 2018

今日は、友情には限界がない、と思わせてくれる話をしたいと思います。不幸な出来事には明るい側面が潜んでいる事もあるのです。これは、最悪の状況で出会ったサミーとサイモンの中に生まれた美しい友情の話です。

サミーの話

サミーは生後4ヶ月のボクサー犬です。彼に飼い主が居たかは定かではありませんが、彼も世界中にいる見捨てられた野良犬たちの一匹だったのかもしれません。

悲しいことに、何者かがこの生後4ヶ月の可愛い子犬に酷い事をしました。彼らはサミーに青いスプレーをかけて、頭と足に銃弾を打ち込んだのです。

さらにその後、彼らはサミーを車で引きづり回しました。その場に居た人は皆、サミーは死んだものと思いました。こんな事をする人が居るなんて信じられませんが、その犯人には正義の鉄槌が下る事を願います。

この事を聞きつけたニューヨークの動物愛護団体「ニューヨーク・レスキュー・ドッグス・ロックNYC (New York Rescue Dogs Rock NYC)」のメンバーは、すぐに同市に位置する動物病院「パウズ・アンド・クローズ病院 (Paws & Claws Clinic)」に応援を要請しました。すでに数日間生死を彷徨っていたサミーに、どちらの組織も責任を持って治療を行いました。しかし残念なことに傷は極めて深刻でした。

しかしそんな時、夢にも思ってもみない事がサミーに起きました。友達が出来たのです!

サイモンの話

サイモンは美しい4歳のボーダーコリー犬で、悲しいことに彼もまた虐待されていた子犬でした。飼い主か、はたまた外部の人間かは定かではありませんが、サイモンは何者かに肌を酷く引き裂かれ、死の淵に追いやられました。

先の動物愛護団体「レスキュー・ドッグ」は他の犬と同様、サイモンを責任を持って看病することにし、サイモンは入院して数週間で劇的な回復を見せるようになりました。

彼の顔は、未だ虐待の跡が残り傷だらけですが、その瞳は安心して暮らせる場所と忍耐強く愛してくれる人に囲まれる幸せに満ちています。そんな中でも一際幸せだったのは、サイモンが夢にも思っていなかったこと、そう、友達を見つけたことです!

サミーとサイモンの友情

なぜ人は誰かと友情を結ぶのでしょうか?世の中には沢山の人たちがいるにも関わらず、私たちはその中から特に一人を選んで、友情を育みます。それは、その人があなたの人生を明るくし、あなたが一番あなたらしく居られる存在だからではないでしょうか。

おそらくサイモンがサミーに寄って行ったのも同じ理由です。沢山の犬たちが入院している中、サイモンはサミーを見た瞬間近寄らずにはいられなかったのです。

二匹が出会ってからというもの、サミーは歩く事が出来ずベッドに寝たきりだったので、サイモンが彼に会いに行き、時間が許す限り一緒に時を過ごしました。彼らはただお互いを見つめ合っていただけですが、上の画像を見てみると彼らは目で会話をしている事が分かります。

サミーの悲しみは徐々に癒えていきました、サイモンとの友情が彼を心から癒したのです。

二匹の中に生まれた美しい絆は、二匹を未来へと前進させ、快復と幸福に向けての原動力となりました。サミーとサイモンの一風変わった友情物語は、私たちを感動させ、心豊かにしてくれます。

誰かが、は全てを癒すと言っていました。サミーとサイモンの場合はどうだったのでしょうか?答えは間違いなくYESです!


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