世界で最も美しい「テンニョインコ」を知っていますか?

2020年3月14日
最も美しい鳥の一つだと多くの人に思われているテンニョインコは、イギリスの王族を讃えてその名がつけられました。

テンニョインコはオーストラリア原産の美しく淡い羽を持ってるインコです。その羽毛の色は主に緑色で、喉のあたりは桃色、頭は青っぽく、翼は明るい緑色をしています。このインコは世界で最もフレンドリーで愛情深いインコの一種でもあります。

テンニョインコの最初の記録

調べたのはイギリス人の自然学者、鳥類学者のジョン・グールドです。1838年に、グールドと彼の妻はオーストラリアの鳥について研究し、それに関しての本を執筆するため、オーストラリアに向け出航しました。

その旅で、『オーストラリアの鳥類』(1840‐1848)を出版することになります。この本は600ページに及び、全7巻あり、328種の鳥類に関する詳細が記録されています。これは当時の科学にとっては新しいことでした。それから何年もかけて新しい種に名前が付けられていき、テンニョインコもその一つだったのです。

現在その生息数は減少傾向にあるようです。

名前の由来は?

英語名“Alexandra’s parakeet”のアレクサンドラとは、アレクサンドラ・オブ・デンマークのことです。16歳にしてプリンス・オブ・ウェールズのアルバート・エドワード王子の未来の花嫁に選ばれ、ビクトリア女王の後継者となりました。

二人は1863年の3月に結婚します。その後1901年にこのプリンス・オブ・ウェールズが王位を継承してエドワード7世となり、アレクサンドラはイギリスとイギリス領の女王となったのです。彼女はまたインドの皇后としての肩書も持つことになりました。

アレクサンドラは社交的な人で、動物が大好きでした。定期的にダンスやディナー、会議、そしてチャリティーイベントに参加し、病院や孤児院を訪れたり、大きな公共のチャリティーのためにお金を集めたりもしました。

ですので彼女はイギリスの国民からとても愛され尊敬されたそうです。さらに、彼女のスタイルやドレスの趣味をまねるようなブームもあったみたいですよ。

テンニョインコ 名前

鳥が有名人から名づけられることはよくあること?

新しい種が歴史的な有名人から名前をつけられることは実はとてもよくあることです。これは彼らの思い出をとどめておくための一つの方法なのです。鳥についてもたくさんの例があります。例えばマミジロテリカッコウの英名“Horsfield’s lark”(ホースフィールド・ラーク)は、アメリカの自然学者トーマス・ホースフィールドから名づけられました。

オーストラリアの芸術家でイラストレーターのジョン・レヴィンから名づけられた種は二種います。オーストラリアクイナ(Lewin’s railと、キミミミツスイ(Lewin’s honeyeater)です。他にもジョン・グールドを讃えて名づけられたコキンチョウ(Gouldian finchやミナミシロハラミヅナギドリ(Gould’s petrel)もいます。

王族に関しては、ビクトリア女王にちなんで名づけられたコウロコフウチョウ(Victoria’s riflebird)がいます。

政治家にちなんで名づけられた種

鳥の名前の由来となった政治家や国家元首もいます。今までのところ、バラク・オバマやインディラ・ガンディー、ネルソン・マンデラなどがその例です。

しかしこれらの人物よりもずっと前に、1800年~1806年の間ニューサウスウェールズ州の知事を務めたフィリップ・ギドリー・キングも、キンショウジョウインコ(Australian King Parrot)の名前になっています。

テンニョインコ 名前

テンニョインコのトリビア

テンニョインコは集団で攻撃を行うことがよくあります。これはインコの他の種には決して見られない習性です。この集団のテクニックを、捕食者を阻止するために使用します。攻撃の間、とびかかり、うるさく鳴き、ターゲットにフンを落としたりもするのです。

もう一つおもしろい特徴として、彼らの甲高い鳴き声は何キロも離れたところから聞くことができます。飼育下で注意喚起の鳴き声をあげたときには耳をつんざくようなうるささなのです。

  • Smith, J. (2007). Gender, Royalty, and Sexuality in John Gould’s Birds of Australia. Victorian Literature and Culture, 35(2), 569-587.
  • Collar, N. & Boesman, P. (2020). Princess Parrot (Polytelis alexandrae). In: del Hoyo, J., Elliott, A., Sargatal, J., Christie, D.A. & de Juana, E. (eds.). Handbook of the Birds of the World Alive. Lynx Edicions, Barcelona. (retrieved from https://www.hbw.com/node/54563 on 8 January 2020).