雑種犬は純血種の犬より健康?本当に違いはあるの?

· 2019年4月9日
純血種は遺伝性疾患にかかる確率が高いという統計があります。一方、雑種犬に関する研究はその分類が難しいため、研究結果があまり残っていません。

純血種は異常のある遺伝子を受け継ぐ確率が高いと言われています。反対に、雑種は遺伝的病気が少ないと言われています。雑種は本当に健康なのでしょうか?

 

純血種の遺伝性疾患

純血種を作り上げるプロセス は、その遺伝子レベルから始まります。もっとも望ましい性質を持つ犬が生まれるように人によって意図的に作り出された品種です。

各々の目的に合わせて、能力に秀でた同じ犬種の個体同士を交配させます。こうして何世紀にもわたり、品種改良されて純血種が作り出されます。これが昔から現在に至るまで純血種が生み出されて来た方法です。

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ブリーダーが望む性質は様々なものがあります。現在存在する多くの犬種は、その外観を重視して作られていますが、その他にも知性(ボーダーコリーやジャーマンシェパード)、スピード(グレイハウンド)、もしくは性格(ラブラドール)を重視して繁殖された犬種もいます。このような場合は、外観はそれほど重要ではありませんが身体的にどの犬も似通った特徴を持っています。

遺伝子を選択して純血種を作り出すプロセスによって、人間が望む特性のある犬を作り出すことに成功しました。しかし、純血種は遺伝病を発生する可能性が高いと言われています。

ここ最近純血種の人気は高まっていますが、19世紀までは、それぞれの犬がそれぞれ本来備えていた性質のみを持っていました。

しかし、近年では見た目を良くしようと多くの犬種が改良されています。無責任なブリーダーは、人間の好みに合わせて好き勝手に純血種を繁殖させ始めました。

残念ながら、これにより犬種特有の遺伝病の発生率が高くなったのです。

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似たような犬種であるにもかかわらず、健康上の問題を発生しやすい犬種とそうでない犬種がいるのはそのためです。例えば、ダルメシアンは聴覚に障害がある可能性が他のどの犬種よりも高いです。キャバリアキングチャールズスパニエルは、非常に痛みを伴う終末期疾患である脊髄空洞症を発症する可能性が高いです。

また、その品種特有の疾患もあります。短頭犬ーパグやブリティッシュブルドックのように鼻が短い犬ーは呼吸器の問題を抱えている場合があります。トイやミニチュアと呼ばれる小型犬は、心臓の大きさや強度が足りないため心臓に問題を抱えることがあります。

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雑種は本当に健康?

複数の犬種が混在している雑種の場合、健康な遺伝子が優勢遺伝子として子供に受け継がれるとよく言われています。その結果、雑種は純血種よりも健康だと考えられています。しかし、これは必ずしも真実ではありません。

純血種と同じように、雑種もまた病気を発生しやすい遺伝子を受け継ぐ事はあります。ただ、病気の原因となる遺伝子は片方の親からのみなので、可能性は低いかもしれません。

雑種がより健康かどうか、はっきりしないのは、雑種にまつわる統計がほとんどないからです。雑種は1つのグループではなく、様々な種類からなっているので研究対象として扱うのが難しいのです。2つや3つの犬種から成り立つ雑種より、純血種を研究するほうがはるかに簡単です。

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統計結果に残っていないからといって、雑種が健康だと言うことにはなりません。自分の毛色や、知性、身体的外見を親から受け継ぐのと同じように、病気を受け継ぐこともあるのです。

獣医で診断する

雑種であれ純血種であれ、遺伝性疾患を発見して治療計画や予防方法を提案してくれるのは獣医です。あなたの愛犬に頻繁に健康トラブルが見られるのであれば、獣医に予約してみてもらってください。

同様に、股関節形成不全のような健康問題も定期的に獣医の検査を必要とします。

犬の健康問題を診断し、適切に治療できるのは獣医だけです。特定の遺伝性疾患の有無を確かめるために遺伝子検査を行う場合もあるでしょう。雑種は純血種より健康に思えるかもしれませんが、テストの結果が一番信頼できるでしょう。

雑種が純血種より健康的であると言う絶対的な根拠は今のところありません。純血種特有の遺伝病を持っている可能性は低いですが、定期的に病院に連れて行って健康診断を行ってください。