ピンシャーに関する知識

· 2018年7月29日
ピンシャーは畑を守ったり管理するワンちゃんとして重宝されてきましたが、昨今は家でペットとして飼われるのが主流です。ということで今日は、そんな気高く、ドイツ出身のピンシャーについてご紹介しましょう。

ピンシャーの発祥

ピンシャーという名前は、ドイツ語の「噛む者」という単語が元となり、その後英語の「pinch (つまむ)」という言葉と交わって今の名前になりました。ちなみに、この「つまむ」は、ピンシャーが他の動物に噛み付かないように生まれた後耳を短く切る(つまむ)慣習に由来していると言われています。また現在最もポピュラーなピンシャー犬である「ジャーマン・ピンシャー(別名ミディアム・ピンシャー)」はシュナウザー犬と近い親戚関係にあり、その発祥は15世紀にまで遡ります。
発祥当時、ピンシャーはバイエルンの農家たちによってゴキブリ駆除に重宝されており、このことからピンシャーにはブラック・テリアの血が入っているのでは、と言う人もいます。しかし他にも、今のジャーマン・ピンシャーは、すでに絶滅した犬種である「ラット・ピンシャー」から生まれたという人もいます。
また第二次世界大戦後、実はジャーマンピンシャーは一度絶滅の危機に面していたのですが、ヴェルナー・ジュン(Werner Jung)という名の人のおかげで、その危機を回避することができたのです。ちなみにジャーマン・ピンシャーが生まれた後に、ミニチュア・ピンシャーやドーベルマンといった犬種も派生種として生まれて来ました。そしてジャーマンピンシャーの魅力をさし置き、今ではこの派生種たちの方が人気となっています。

ピンシャーの特徴

ピンシャーは中型犬とされ、成犬の高さはおよそ50cmで重さは20kg程度です。また威風堂々とした佇まいをしていて、筋肉質、スレンダーな頭部に長い鼻がついているのが特徴です。さらに耳は頭部の両側に垂れる感じで少し折り曲がっています。(しかし耳は短く切られ、尻尾も子犬のうちにドッキングされることもよくあります)

毛皮は短くてゴワゴワしており、色は茶色や黒、焦げ茶色など様々ですが、腹部や胸部は少し赤みがかっています。
床の上に佇むピンシャー
今となってはジャーマン・ピンシャーも家族の一員となり、本来狩猟犬では無いながらも、大きな屋敷などではゴキブリなどの害虫を駆除するのに一役買っていたりもします。かといって飼うのに広い空間が必要と言うわけではなく、街中の小さなアパートなどでも暮らすことができます。が、それでも毎日運動をさせてやる必要はあります。
またドーベルマンほど有名ではありませんが、ジャーマンピンシャーも実は番犬としてとても優秀で、ちゃんと敷地を守ってくれる上に、飼い主に対して縄張りを主張したりもしません。彼らは主人に対してとっても誠実なワンちゃんなのです。

ピンシャーの習性とお世話方法

彼らはとても知的で、堂々と、そして生き生きとしたワンちゃんです。家でも人間と上手く共存していけますが、一度「たった1人の主人」を選んでしまうと、その選ばれた人としか一緒に遊ばなかったり、撫でるのを許したりしないこともあります。また、「選ばれた主人」に依存して、特に気にかけてもらおうとしたりすることもあり得ます。
なおピンシャーは警戒心が強くて、常に怪しい人がいないか気を配っています。ですので、他のワンちゃんに喧嘩をふっかけることもあるので、例えば公園に散歩に行く際などは、首枷や口枷を付ける必要があります。しかし一方で、毛皮は短くて非常にサラサラなので、毛のお手入れなどは簡単で、週に一回程度定期的に抜け毛を処理してあげれば大丈夫です。後気をつけることとしては、エネルギーを発散させてあげるために、頻繁に外に連れ出して運動させてあげることぐらいですね。
しかし運動とは言っても、開けた場所で好きに走り回らせてあげるくらいで大丈夫でしょう(逃げたり迷ったりしないのであればですが)。また運動が好きな人なら、一緒に走ったり自転車で並走したりすると、いい運動にもなるのではなると思います。
逆に運動不足に陥ると、ピンシャーは破壊衝動を抑えられなくなってしまいます。ちなみに寝床に関してですが、基本的には屋内でお休みさせてあげてください (特に冬は)。また基本的には健康的なワンちゃんですが遺伝的にかかりやすい病気もあり、白内障や、ヴォン・ビレブランド病(遺伝的欠損症)、股関節形成不全などには注意しておきましょう。