血統書付きの犬ってどういう意味?

· 2018年7月24日
Pedigree、ペディグリー (血統書、純血)という言葉はフランス語の「Pied de Grue」に由来しています。またこの言葉は、イギリス人ブリーダーが純血の馬とそれ以外を区別する為、純血の方に真っ直ぐな線をマークとして入れた事から生まれました。
昨今でもPedigreeという単語は、その動物が血筋が純血であると証明する「血統書」の意味で用いられています。しかし、この血統書とは何のためにあるのでしょう?またどうやって手に入れるのでしょうか?この記事で一緒に見ていきましょう。

血統書とは何か

血統書とは、特定の犬や猫などの血筋が純血である場合に、公式の機関がそれを証明するために発行する書類です。この「血統書」というのは、何世紀にも渡って動物を選別する為に使われており、これがある事でブリーディングの過程で他種の血筋が混じってない事が分かるのです。
また20世紀初頭になると、血統書は薬学における系図解析や遺伝子工学の分野でも用いられるようになりました。
バスケットの中にいる子犬
血統書には家系における「表現型」を示すシンボルが図解されています。最低でも3-4世代分は記載されておりますが、通常はもっと多くの世代が含まれているものがほとんどです。
そんな系図に用いられる基本的なシンボルは、以下の二つです。
  • 四角(オスを意味する):中に何も表記されていない、もしくは何か表記されている
  • 丸(メスを意味する):中に何も表記されていない、もしくは何か表記されている
さらにローマ数字と垂直線によって世代の順番も書かれており、ローマ数字の1 (I)は一番古い犬を指しています。また水平線は誰が誰と交配したかを意味していて、対角線はその動物が死亡した事を意味しています。

どうやったら血統書が手に入るの?

上でも解説した通り、血統書というのは血筋の起源が他の血と交わらずにピュアなまま保たれている事を証明するものです。ですので血統書を手に入れる為には、その動物が数世代に渡って純血を保ってきた事を証明しなければなりません。
祖先がはっきりしている動物のみが血統書を得ることができます。もし祖先がはっきりしていないのなら、今から記録を付け始めることで系図が伸びていった時に血統書をもらえる様になります。
例えば、血統書付きではない子犬でも、(種によって異なりますが)最低次の三世代純血を保ち、それを記録し続ければいずれ純血種として認められるワンちゃんが生まれるという事です。

愛犬に血統書をつけても良い?

血統書付きのペットを持つ多くの人は、愛犬をトロフィーの様に捉えています。中には、それが一族の誇りであると言う人たちもいるぐらいです。おそらく愛犬に血統書がつく事によって、自分の愛犬は「理想的な犬」であるという自信に繋がったり、「種としてのスタンダードを満たした」と考えられるのでしょう。
一方でブリーディングという行いは、イヌ科の進化や生物形態学を歪めてきた歴史があります。例えば、今日のイングリッシュ・ブル・テリアは一世紀前の彼らと大きく違っているのです現在、たくさんの機関が種の進化の過程を追っており、彼らの持つデータは血統書を発行するのにも一役買っています。
砂浜を走るブルテリア
血統書を得るにはまず発行機関に行って、その動物の系図における全ての情報を登録します。時には、純血かどうかを確かめる為にDNAの分析を行う必要も出てくるでしょう。その後、あなたの愛犬が純血だと判断されると、その子に対して公式の血統書が発行されるのです。
でも、血統書ってそんなに大事なのでしょうか?当然、どんな要素に価値を見出すかは人それぞれですが、一般的に血統書のメリットとして以下のようなものがあげられれます。
  • ペットをビューティーコンテストや血統コンテストに出せる。(血統書が出場資格にあるものもある為)
  • 血統書つきのペットを、他の血統書つきのペットと交尾させ、子犬を売ることができる(これに関しては、飼い主が普段動物たちをどの様に扱っているか、子を産ませるためだけに動物を飼っているのか、などを明らかにしないと当然倫理的問題に接触する事もあるでしょう。)
中には純血を保つ為に家族間で交尾をさせるブリーダーもいる為、血統書つきの犬を買うのは、遺伝的変異や健康問題といったリスクと隣り合わせでもあります。つまり血統書が保証する「完璧」と、私たちが望む「完璧」の間には多少のギャップがあるのです。