女性を虐待から守る警護犬

· 2018年8月6日

スペインでは、虐待を受けた女性は特別な訓練を受けた「警護犬」を飼うことができるようになりました。

飼い主を守る為であればどんな相手であろうが立ち向かう勇敢さを持っている彼らですが、そんな犬たちについてもう少し詳しく学んでみましょう。

警護犬学校

警察犬訓練

特別な訓練を受ける犬の学校では、何かしらの形で虐待を受けた経験のある女性たちを守るための訓練を受けています。

しかし、どんな犬種でも警護犬になれるというわけではありません。一般的には、ジャーマン・シェパード、もしくはベルジアン・シェパードが最も適しているとされます。

エスコートドッグたちは厳しい服従訓練と防御訓練を経て、飼い主の警護にあたります。

また、飼い主側も警護犬たちについての理解を深めるための特別な訓練を受ける必要があります。

それは飼い主も同様に犬たちの反応やシチュエーションを見て正しい対応をしなければならないからです。

警護犬の行動

もし飼い主が攻撃を受ければ、その飼い主が助けを呼んだり逃げたりできる時間を稼ぐために、警護犬は強力な体当たりを相手に向かって行います。

この行動は、生物が持つ攻撃的感情を感じ取ることができる犬の守護本能がキーになっているのです。

彼らの任務は、飼い主が攻撃を受けることを阻止すること、そしてもし攻撃を受ければ自らを盾にして飼い主を守ることなのです。

また、女性たちは警察に居場所が分かるようにGPSを携帯しています。どこかに連れて行かれたりなど警護犬ではどうすることもできなくなってしまっても、解決できるようにしているのです。

法律上の警護犬

警護は飼い主を守るため、そのそばに24時間付き添っていなければなりません。しかし実は今のところ、警護動物は法律上、補助犬の部類であるとは考えられていないのです。

もし警護を任務とする動物たちを社会が認めてあげることができれば、女性たちは安心して、警護犬を連れてどこにでも行くことができるのです。

攻撃的なわけではない

こういった犬たちは、攻撃的な性格なわけでも危険なわけでもありません。むしろ、子犬の頃から社交性を教え込まれているため、とても愛らしく友好的です。

誰かを傷つけるためではなく、ただ飼い主にとって望ましくないシチュエーションに出会ったとき、それに対してできる限り最善の対処をする訓練を受けているのです。

警護プログラム

女性とチュー

まず心理学の専門家が飼い主となる女性に起こるであろうリスクを判断したあと、次に動物習性学の専門家がその女性の家を訪問し、警護犬が暮らすことになる家をチェックします。

家が条件に当てはまるようなら、ようやくプログラムが開始されます。スペインでは警察によって運営されている、実際に警護を仕事とする人も受けるセキュリティコースから始められるのです。

飼い主に最も適していると考えられる犬がそれぞれ割り当てられます。訓練を含め費用は請求されません。

その犬が警護用ギアを装着しているときは、任務遂行の準備ができているということです。

かといって、もしギアを着けていないような不測の事態でも、飼い主のことを守るようにしっかり訓練されています。

警護犬たちは社交的で気性が激しくなく、人間の家族にも馴染むことができますが、一方で正義感が強いことを忘れてはいけません。

こういった犬たちを過剰に叱り続けていると、抵抗してくる可能性だってあります。

また、飼い主に対する虐待が悪であると教えられている以上、彼ら自身に対する虐待も悪だと見なします。

攻撃下にある飼い主のことは守りますが、自分が攻撃をされれば当然彼らは自分の身を守ろうとします。