そのレストランへの入店条件は一つ:犬であること

· 2018年6月22日

BARFメソッドとは、動物たち本来の食生活を取り戻す事を目的としています。BARFとはドイツ語で「動物にとって生物学的に適切な生の食品」の頭文字をとっており、名前の通り、ありのままの食材を動物用に提供する事を促進するものです。そして最近では、動物専用のレストランまでオープンし始めました。

ピータージョーチム・ギッツモンバウアー(Peter-Joachim Gitz-Mombauer)さんは、自身の愛犬が乾燥や缶詰のドッグフードにアレルギーを持っていた事から、この運動についての研究にのめり込みました。そしてついに、肉屋とレストランを兼ねた「とある事業」を始めました。それは、特別なお客様「犬」の為の事業です。驚くべき事に、そのレストランでは設立当初から、犬専用の「ありのままの食材」だけを提供してきたのです。

どうしてこのアイデアが生まれたのか?

上を見上げる犬

ある日、シェルターを訪問したピーターさんは、リリー(Lili)という1匹の犬に一目惚れをしました。彼は直ぐにその子を引き取り、彼の家族に引き入れました。でもある日リリーは原因不明の病にかかりました。それは、彼にとっては日常の全てが引き裂かれたような出来事でした。

結果的に、ピーターさんは獣医師からリリーには未調理の食材だけを与えるよう指示を受けました。彼も最初は「何をバカな」と思っていましたが、それからリリーの体調はすこぶる良くなっていったのです。そうして彼はBARFメソッドに関心を寄せ始める事になります。そして、そこから得た膨大な知識を元に、ついに彼は例の肉屋兼レストランを創業するに至りました。

ピーターさんは、BARFメソッドがリリーの命を救った事をしっかりと心に刻み、看護師の仕事を退職する決心をし、そのプロジェクトにのめり込みました。

このアイデアは、ドイツでは少なくとも10年前から、そしてアメリカでも数年前から、徐々に大きくなってきています。

お客様満足度

犬を飼っている人たちなら、誰でも愛犬の食生活には気を使います。そしてピーターさんのお店では、「自分の愛犬が今何を食べているか」を完璧に把握することができます。これはとても安心で、有益なことです。このような点から、彼のお店には多くのファンが定着しています。

生モノは体に良いのか?

愛犬に生モノを与えるのには、やはり多くの人たちが拒否反応を示すでしょう。でも、リリーのお話が示す通り、それが有益である事も確かです。しかも、アレルギーへの対処法としてだけではなく、適切な体重に保つ事にも役立っているのです。

確かに動物は、彼らが必要とする全ての栄養を生モノから摂取できます。あとは、適切な食事量と食事頻度を飼い主が理解しておくだけで良いのです。

このような趣向のお店はドイツにもピーターさんの所だけしかありませんが、BARFメソッドにはたくさんの利点があり、そしてこれからは、より多くの飼い主さんたちに受け入れられていくだろうと、ピーターさんは信じています。

どうやってピーターさんは肉を用意しているのか?

さて、では彼は一体どんなお肉を提供しているのか、気になりますよね?ピーターさんはそれについてこのように説明しています。

テーブルの脇に座る犬

私が行なっていることは、塩や添加物、味付けなどを用いずにお肉を用意するだけです。というのも、このような物質に何らかのアレルギーを持つ犬はたくさんいるのです。お米やパスタ、野菜などと一緒に、水を用いて調理しています。」

また、ピーターさんは適切な摂取量についても熟知しています。なんでも、重さ30kg前後の犬ならば、300gの肉、100gの炭水化物、そして100gの野菜で構成されるこの1食500gの食事を、1日に2回摂取するのがベストだそうです。

また大型犬には、栄養たっぶりのオイル(オリーブオイルや、ひまわり油、カノーラ油、もしくは魚油など)を、小さじ1杯程度この食事に追加するのが、ピーターさんのオススメです。

多くの人たちが、このような食習慣に抵抗を感じている中で、それを受け入れる人たちも徐々に世界中で増えてきました。もしかしたら、あなたの国にもピーターさんのレストランみたいなお店ができる日も近いかもしれません。そこで、質問です。あなたは自分の愛犬にBARFメソッドを行いたいと思いますか?