ついに野良犬ゼロを達成した国があります

· 2018年5月30日

捨て犬は世界のほとんどの国で問題視されていますが、どうも優先順位が低いという事で各国政府の対応は遅れている傾向にあります。しかし例外もあって、今や野良犬ゼロという国も存在しています。

捨て犬などの問題において先進国の一つとされるオランダは、野良犬ゼロを実現した世界で最初の国になりました。野良犬の問題というのは、あらゆる機関や組織が声をあげているにも関わらず、未だ解決できていない、そんな難しい問題です。

 

野良犬ゼロの国へ、オランダの長い道のりが終わる。

カーペットの上でくつろぐ犬

長い間、オランダには野良犬が溢れかえっていました。というのも、可愛い子犬では無くなった、純血じゃなかった、狩りの時期が終わったからなどという理由で、犬を捨てる飼い主がたくさん居たのです。

19世紀、オランダはヨーロッパで一番犬の数が多い国でした。当時の劣悪な衛生環境と相まって、狂犬病が蔓延し、当時のオランダの死因の多くを占めていました。

結果として、疫病の感染を恐れた多くの飼い主たちが、愛犬を捨て始めたのです。そして、恐ろしいほどたくさんの野良犬が街を徘徊するようになりました。そんな状況に終止符を打つために、ついにオランダ政府は動き出しました。なんと政府は犬の去勢にかかる費用を計算し、そして無料でそれらを行ったのです。

このオランダ政府の政策は大成功を納め、ついに現在、野良犬が居ない国となりました。

効果的な政策

どうやって彼らは世界で唯一の野良犬ゼロの国になったのでしょうか?秘密はこれらの政策に隠れていそうです。

  • 動物を不適切に扱う、または放棄した場合は禁固刑
  • 純血犬の購入には高い税金を課す
  • 無料でペットの去勢を行う
  • 動物の虐待や放棄を取り締まる課を警察内に編成

このような政策から、飼い主もペットの命を預かる責任を感じたのでしょう。いまやオランダでは、捨てられたり檻に閉じ込められる犬は随分減りました。

まず、オランダはヨーロッパでも一二を争う厳しい動物保護に関する法律を作りました。罰金は1万6000ユーロ、禁固刑は最大3年に及ぶこともあるのです。

さらに、政府がペットの去勢運動にたくさんの資金を投下したのも効果的でした。なんたって、全国一律で去勢にかかる費用は無料となったのですから。

他にも、純血犬の購入により多くの税金を課したことで、たくさんの人が保健所に預けられている犬を飼うようになりました。

しかもこの政策によって、生き物へのビジネスライクな扱いが減り、オランダは世界中の国々のお手本となったのです。

シェルターと抑留所

悲しそうに見つめる犬

さて、まず抑留所とシェルターは全く別物だと言うことを言っておかねばなりません。まず抑留所は、動物保護センターや預り所とも呼ばれ、公営で放棄動物を管理するセンターの総称です。

一方、シェルターは動物保護を目的としたNPOが運営しており、時々市町村から放棄動物のお世話をする認可を受けているものもあります。

預かり所では見捨てられた犬の飼い主が現れない、もしくは引き取り手が居ないと判断された場合には、殺処分される事がほとんどです。なお、殺処分までのタイムリミットは施設によりそれぞれですが、近年では殺処分以外の方法を模索する事が重要視され、年々その期限は伸びてきています。

一方で、病気の動物を安楽死させる等の例外がない限り、シェルターでは基本的に殺処分は行われません。だから、中にはシェルターで一生を終える犬も居るということになります。