スペイン警察が闘犬場から230匹の犬を救出

· 2018年11月11日
できるだけ早く、彼らが行なった犯罪行為に見合う裁きが下ることを願います。

動物王国では、しばしば「闘犬」というトピックに触れています。これは数ある動物虐待の中でも最も残酷なものの一つであり、根絶するためには多くの方々の力が必要となります。なので、出来るだけ多くの方に問題意識を持っていただきたいのです。今日はスペインで警察が闘犬場から230匹の犬を救出したという話をお伝えしたいと思います。

 

警察が闘犬場から230匹の犬を救出

喧嘩する犬

救出された犬は全員、スペインの規制に従って「潜在的脅威」になり得る動物だと判断され、今は保護施設や公共の施設に預けられています

救出劇は、国家警察内でコードネーム「Chase (追跡)」という名の下で密かに行われており、結果的にテネリフェやマドリード、ムルシアやアリカンテなどあらゆる土地で合計34人を拘留するという成果を挙げました。

分かっていることとしては、闘犬ビジネスを行なっていたものがテネリフェにて4つのイベントを行うと知った当局が、ちょうど「チャンピオン」同士の戦いが行われている最中に乗り込んだそうです。乗り込んだ警察の目には、リングの上でどちらかが死ぬまで戦わされている二匹の犬でした。その内の一匹は、今にも死にそうなほど重傷を負っていて、明らかに救急の処置が必要だと思われたそうです。

闘犬とその他の犯罪

この作戦の結果、闘犬だけじゃなく、違法薬物取引や資金洗浄も行われている巨大ネットワークが存在していることが明らかになり、しかもそのネットワークは国内だけではなく、国外にも繋がっていることが分かりました。捜査官曰く、そこではRAFAという違法の闘犬競技があり、国内外から多くの参加者が集められていたそうです。

また犯罪行為も、組織的にとても洗練されていました。例えば、彼らは電話で通話する時は以下のような隠語を用いて意思疎通を行なっていたようです。

  • Private Party (秘密のパーティー)、もしくはConvention (協定):これらは闘犬マッチの本数やお金を賭ける人の数、観客数などを意味します。
  • Contract (契約)は、開催場所や売り上げ等の項目を決める際に用いられます。
  • Champion (チャンピオン)は3戦勝ち抜いた犬、そしてGrand Champion (グランドチャンピオン)は5戦勝ち抜いた犬のことを指します。

闘犬の仕組み

闘犬は基本的にどちらか一方が死ぬまで行われます。それがビジネスとしてどのように成り立っているのか、そしてどのように犬はトレーニングを施されているのかを知ると、身の毛がよだちます。中でも特にぞっとした話は、ワンちゃんに「戦いのための洗礼」を行うというものです。洗礼とは言っても、これは犬(もしくは子犬)が闘犬としての資質を持っているかを見極めるもので、言うまでもなく、そこで多くの子犬たちが殺されます。

また、犯罪組織は闘犬用の犬を確保するために窃盗を働くこともあったそうです。そして彼らはそんな犬をひっぱたくなどして、闘犬で勝てる犬に「トレーニング」していたのです。

救出された犬の数

17の闘犬場にて、230匹もの犬が見つけられました。そのほか、捜査当局は以下のようなものも発見しています。

  • 犬専用に作られた過度なトレーニングシステム
  • 犬に使用されたと考えられる物質(アナボリックステロイドやテストステロン、ホルモンや利尿薬など)
  • 安楽死に使われるもの

そして、数え切れないほどの死体も発見されました。これは発見された物の中で、最も闘犬の罪深さをよく表しているのではないでしょうか。

救出された犬たちは、そのような地獄を経験してきたのです。彼らのケアは簡単には行かないでしょう。もはや、この世には良心を持った人間もいるということを一生理解できないかもしれないのです。

審判を待つ

掴みあう犬 闘犬

Chase作戦と呼ばれる本捜査は、マドリードの闘犬に参加した方からのタレコミをきっかけに、2016年の9月から始まりました。

この作戦の最中、以下のような物も押収されました。

  • 武器(ピストル1丁とリボルバー1丁)
  • 800本のマリファナ
  • 4kgの乾燥大麻
  • 40グラムのコカイン
  • 200グラムのハシシュ
  • 3万ユーロ

そしてこの作戦によって拘留されている人たちは、色々な容疑がかけられており、例えば

  • 犯罪組織への加担
  • 動物虐待の現行犯
  • 違法薬物の売買
  • 資金洗浄

などが挙げられます。

できるだけ早く、彼らが行なった犯罪行為に見合う裁きが下ることを願います。