スペインでは断尾が違法になりました

· 2018年9月3日
長い時を経て、スペインでは断尾がやっと違法になりました。

スペインでは犬の尻尾を切る「断尾」が違法になりました。ヨーロッパはこれに関しての合意を30年間先延ばしにしていましたが、やっと実現したのです。多くの人が持っていた、尻尾は切らずに自然のままに残しておこうという意見がついに通ったのです。

犬の尻尾や耳を切る断尾や断耳は、反対派にしてみれば無意味な習慣です。通常、断尾はその動物に2次的な損傷をもたらします。そして、犬が元々持っているものを切るというのは、とても残酷な行為です。

断尾するかは犬を飼ってから初めての決断

動物権利のロビイストによると、この習慣には関連したそれ以前の問題があると言います。それは、「切る」ではなく「切断」という単語を使うことが正しいということです。「切断」という単語を使うことで、この習慣の残酷さがあらゆる面からより正確に表現できるからです。動物権利支援者たちは、この非情さを示すために視覚的な例を用いるのです。また、犬の毛は衛生的、そして時に審美的な理由から切られます。毛を切る時は痛みも感じにくいですし、いずれまた生えてきます。

白い犬

しかし、犬の尻尾や耳を切ることは、単純に臓器を小さくするだけではなく、軟骨、神経、血管及び多くの組織が皮膚と共に切断されます。切られた部分は2度と生えてくることはありません。そのため、動物権利支援者たちはこの行為を「切断」と呼ぶのです。そして、この行為は犬にとって激しい痛みとトラウマもたらすのです。

断尾という伝統の起源

学者たちは、この物議を醸している習慣が初めて書き記されたのはローマだと言います。 そしてこの単語を作った人物はコルメラだと言われています。コルメラは、紀元前4年から西暦70年の間のローマの作家であり、農学者でもありました。古代ローマ帝国の最も有名な思想家の一人であるコルメラによると、犬の尻尾は、狂犬病に感染するのを防ぐために(飼い主が歯で噛みちぎることによって)短く切られるべきなのです。

歴史と進化

  • ネズミがテリアの尻尾を噛みちぎるのを防ぐ。長い間、テリアはネズミの駆除に使われてきた犬種でした。ネズミは自己防衛として犬の尻尾を噛んだという伝説があります。これが理由で尻尾を切断する飼い主が出てきたのです。しかし、犬がネズミに噛まれて尻尾を負傷したという文書は、今までに一度も見つかっていません。
  • 畑や牧草地で仕事をしているときに、草や茂みに尻尾が引っ掛からないようにする。
  • 犬が田園地帯にいるとき、容易に狩りや獲物の追跡ができるようにする。
  • 犬の喧嘩で致命傷のリスクを軽減する。
  • 審美的理由。犬の見た目は、飼い主が断尾する最も一般的な理由です。長い尻尾のままの犬は、犬のコンテストで優勝することはないと主張するブリーダーもいます。

欧州の規制

1987年ストラスブールでは、ペット動物の保護に関する欧州条約が承認されました。しかし、この条約を法律として取り入れるのにスペイン政府は30年を要したのです。

動物保護団体から何年もの圧力を受けた結果、2015年9月スペイン農業食料環境省は条約の原文をやっと「解凍」したのでした。

最終的に承認される前、この法的規制はスペインの立法府内の障害を乗り越える必要がありました。飼い主が熟考すれば断尾を許可するという保留条項を含めようとする伝統的部門があったのです。

断尾

専門家はこのことについて討論を行い、批准が遅れたのはこの部門のためと非難しました。また、狩猟団体は多くの政治分野で大きな力を発揮していることも指摘されました。

他に法律で禁止されていることは?

犬の断尾は今はスペインでは違法になったため、ペット動物の保護に関する欧州条約では飼い主の行動に関する他の禁止事項が検討されています。それには次のようなものが含まれています。

  • 非治癒目的で動物に外科的介入を行わない
  • 断尾や断耳が明白に禁じられたように、声帯を切断したり、猫の爪を取り除いたりすることは禁止する

この法的枠組みでは、ペットの世話とケアは飼い主の責任であるとしています。また、犬、猫、およびその他の動物は、広告活動や公的なショーに使われることが法律で禁止されています。言うまでもありませんが、断尾はスペインでは違法行為なのです。