韓国最大の犬肉市場の閉鎖が決定

· 2018年9月11日
法改正が収監される犬たちに希望の光を灯します。牡丹市場の犬肉店の最新事情に迫りましょう。

自分たちの慣習と大きく異なる他の文化の慣習を受け入れることは、多くの人にとって難しい事でしょう。だからこそ、少し前のニュースですが、韓国が牡丹市場での犬肉の販売を禁じる事を決めたのは良い知らせだったと言えるのです。

犬肉を売る店は転換を迫られている

檻に入れられた犬

韓国の首都からおよそ26km離れた街、城南市でその定期市は1960年代初期から開かれてきました。そこは欲しいもの全てが手に入るとまで噂される市場で、残念な事に犬肉でさえ買うことができたのです。

その市場では、年間およそ8万頭の犬が生死に関わらず売られていると推定されます。韓国において、牡丹市場がその「商品」の主たる供給場であると言われる所以なのです。

しかし現在、22人の商店が2017年の5月までにその「商品」用の檻や食肉処理場を解体しようと懸命に動きました。市長も補償として彼らに補助金を出しており、犬肉を扱わない別のビジネスへの転換を促しているのです。

 

韓国の牡丹市場において、犬肉を取り扱う露天商たちは2017年の5月までに変わらなければならない。

動物の権利を巡る長い努力

動物の権利を守る為に戦う団体は、この問題を頻繁に糾弾してきました。その中の一つがKAAW(Korean Association for Animal Welfare: 韓国動物福祉協会)です。

犬が溢れかえっており、しかも展示されている、そして需要家は文字通りどの犬を食べたいかを選ぶことができるのです。購入すると、その選んだ犬を生きたまま持ち帰ることもできるし、店の人に肉にしてもらうこともできます。しかもこれが、見えるところで行われ、その残酷な殺害方法(電気ショック、絞首、撲殺)も記録されています。

動物愛護団体は、確かに自分たちの見方は犬に偏っていると認めながらも、まだまだ彼らのやるべきことは多くあると述べています。これからは、市場内やその周辺で犬肉の取引が秘密裏に行われる可能性がある為、監視の目を強めなければいけないでしょう。それに加えて、犬肉の禁止が全国的に広まるように努力しなければならないのです。

楽観的な見方?

牡丹市場における犬肉の撤廃は、旅行者から寄せられた苦情や近隣住民のデモなども影響しています。この「ビジネス」が発する鳴き声などの騒音や匂いなどに彼らも我慢の限界を感じたのでしょう。

しかし中には、犬肉撤廃の未来に関して楽観的な声も上がりました。韓国は2018年の冬季オリンピックの主催国だったからです。

これは、城南市の李在明市長の発言にも現れて、市長はガンディーの言葉を引用し「城南市は率先して韓国のイメージを一新させる努力をする。なぜなら国家の素晴らしさは、動物の扱い方からも評価されるからである。」と述べました。

食用を禁止してペットに、しかし厳しい道のりは続く

お世話される犬

他のいくつかのアジア諸国のように、韓国でも犬肉は食文化として捉えられているが、その消費量は近年急速に低下しています。これは犬をペットとする人が増えてきた為です。その証拠に、2001年に牡丹市場で犬肉を販売していた店は54店舗あったのに対して、今は22店舗で、しかもその残りの店舗も今撤退を始めています。

しかしながら、法的には未だその販売を許容しているという落とし穴も存在し、韓国には犬肉の販売したり、食す事を禁ずる法律がなく、また厳しい規制がある訳でもありません。

肉需要を満たす為、食用犬の飼養場が存在しているにも関わらず、食肉処理や家畜の供給に関する規制に犬肉は含まれていないのが現状です。

だからこそ、今回の件を大きな前進であると讃える一方で、まだまだこの国や他の国において犬の福祉の為にやるべき事は明らかにたくさんあるのです。