世界で最も高価な犬の悲しい物語:チベタン・マスティフ

· 2019年2月27日
アリストテレスからマルコポーロまで、様々な人がチベタン・マスティフを魅力的な犬として記述しています。しかし、一般家庭で飼うのは容易ではなかったため、多くのチベット犬が放棄されたのです。

少し前に、ある犬種が世界で最も高価な犬だと言われました。それは何世紀にもわたってヒマラヤの家畜を守るために利用されていた巨大な毛皮で覆われたチベタン・マスティフです。

貧しい生い立ちから世界で最も高価な犬へ

世界で最も効果な犬は、実際は貧しい環境で何千年もの間育てられてきました。修道院を守り、チベット地域の羊飼いたちと一緒に暮らしていたのです。アリストテレスやマルコポーロは犬の壮大で美しい姿に感銘を受けました。チベタン・マスティフは、幅の広くがっしりとした頭部に骨太な体格で非常に存在感の強い犬なのです。

様々な著名人に愛されたことが、マスティフを世界で最も高価な犬にしたのではないかと思われます。ピレニアン・マスティフからナポリタンマスティフまで世界中で何千と言う犬が繁殖しています。

非常に力強く、ライオンのような外観に魅了された大豪邸や宮殿の主人、特にヨーロッパの上級階級の人々は多額のお金を払ってマスチフを購入しました。

 

中国の大富豪もこぞってチベタン・マスティフを飼い始め、炭鉱富豪オーナーはなんと約2億円支払って購入したそうです。

大きなマスティフ

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贅沢な生活に不向き

犬種の作出過程は非常に複雑です。性質とその血統を慎重に選ばなくてはなりません。多くは純粋に見た目の美しさを追求しますが、長い間牧畜犬として利用されていたマスティフは、より実用的な目的で、様々な国で別の品種として改良されています。

その大きく力強い体に魅力を感じる人は少なくありません。DNAに受け継がれている強さと強い保護本能を持ったチベタン・マスティフは、氷点下のヒマラヤ山脈で、家畜を保護するために何千年もの間人間に仕えてきたのです。

その結果、マスティフは寒い気候と広い開放的な空間に体が慣れ、最も快適だと感じるようになりました。ユキヒョウやオオカミ、家畜を食べようとやってくる動物から家畜を守ります。広い飼育場所があり、十分な運動をさせることができる場合は問題ありませんが、そうでない場合はマスティフを飼うのは考え直した方が良いでしょう。十分な運動とスペースを確保できるのであれば、もちろん素晴らしいペットとして飼うことができます。

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放棄

残念なことに、マスティフはすべての人に受け入られませんでした。誇張されたステータスや、マスティフを美しく見せるために修正された画像が価格を急上昇させましたが、現実のマスティフとのギャップに価格は下落しました何千ものブリーダーは利益を得られず、結果、犬たちは捨てられることになったのです。


チベタン・マスティフ

かつて世界で最も高価だった犬たちは現在中国の路上で野良犬として生活しています。多くの場合犬の食肉処理場に連れて行かれます。中国ではウサギや牛を食べるのと同様に犬を食べる人もいるのです。食肉処理場の残酷で恐ろしい状況は世界で批判を浴びているのにも関わらず、問題は解決していません。

過剰な繁殖と消費主義によって、チベタン・マスティフは多大な被害を被りました。地球上で最も過酷な環境において何千年も人間に尽くしてきた犬は商品化され、飽きると捨てられた犠牲者なのです。これはペットを飼うことがいかに難しく複雑なのかと言う良い例でしょう。ペットを飼う時は消費主義の罠に陥ることなく慎重に考える必要があります。 長年人間のパートナーであった感情を持った動物が苦しんでいることを忘れてはいけません。

多くのチベタン・マスティフが未だチベットに住んでいますが、人間の貪欲さによる悲劇を知らず、いまだに献身的に人間と家畜のために働き続けているのです。