溺れた人間を救った犬:ナヌーク

· 2018年7月30日
犬が様々な場面で人間を救ってきたのはよく知られています。では、彼らはなぜ危険な状況でその本能を発揮してきたのでしょうか?

犬によって助けられた人はたくさんいます。犬は時に自分の命さえ危険にさらして人間を救うことがあるのです。救助チームが犬を使用する事は一般的なことで、その救助の成功率も高いと言われています。

ある男の命を救った犬

マラガ港で溺れたセビリアの男性は、犬によって救助されました。犬が吠えたので飼い主は男が溺れていることに気づいたのです。そして、飼い主は水上警察にすぐに助けを求めました。セビリアの男性は犬のナヌークのおかげで救助できたと言っても過言ではないでしょう。

溺れた男は、60歳を超えていて怪我をしていたため、病院に搬送されたそうです。水上警察は溺れた男を毛布で乾かして体を温めるため最高温度に設定したパトカーで病院に急ぎました。

ナヌークの英雄的行為

1歳のチョコレート色のラブラドール、ナヌークはいつもの朝と同じように、飼い主のアルバと、ホセ・イグナシオと散歩に出かけました。午前7時半ごろにマラガ港の第1港近くの家を出発したそうです。ナヌークは普段は落ち着いて、とてもお利口で遊ぶのが大好きな犬だそうです。

家へ帰ってきた時、ナヌークは執拗に吠え始めました。普段、朝早く人が周りにいない状況でこんなに吠えることはありません。吠えるのを止めず飼い主を押し続けます。そして、飼い主は遠くから聞こえる救助を求める声に気づいたのです。彼は気持ちを落ちつかせてから警察に連絡しました。

やがて市民警備隊、水上警察、港の運営者や通行人が集まってきました。救助が行われている間、ナヌークは緊張した面持ちでこの出来事を見つめていましたが、男が救助されると、任務を終えたことに満足して、いつもと同じように家に帰ったそうです。

犬によって救われる命

人の命を救ったケースの多くでは、その犬は何の訓練も受けてないことがわかっています。通常、犬は誰を助けているのかも分かっていないはずなので、このような行動については今でも様々な研究がなされています。

犬が人間を助けたいと思って救助しているのか、それとも何か特定の状況で反応を示しているのか、それはまだ未知の領域なのです。

犬は一般に、見知らぬ人でさえ助ける特別な感情を持っています。ここで重要だと言えるポイントは、人間が助けを必要していることを理解していることです。

群れを守る

祖先がオオカミだった犬は、かつては群れを作って生活をしていました。お互いに助け合い、協力し、守り合うなど、群れの行動に慣れています。したがって、犬が人間を群れの一員だとみなし、緊急事態の際、犬の本能が発揮され救助という行動に出るのではないかという意見もあります。

このような犬の行動は、チームワークや共通の感覚が生み出しています。人間への忠誠心と愛情からよりも、犬が人間を群の一員だと認識し、そのメンバーを守ろうとする犬の本能が大きく影響しているのでしょう。