車に閉じ込められていたワンちゃん:無事に救助されシェルターで療養

· 2018年6月6日

再三の警告にも関わらず、未だ車の中に犬を閉じ込めておく飼い主達が後を絶ちません。これは愛犬を熱中症や、最悪の場合死の危険に晒しているのと同じなのです。今回は紹介するお話では、スペインのアリカンテ市にあるアスペという街で、メスのピットブルが車に閉じ込められていました。しかし、幸い治安警察が彼女を救い出し、今はシェルターで回復中です。

車に閉じ込められたピットブルを治安警察が救助した経緯

物語は、「誰かが家を違法に占拠している」という匿名の通報電話から始まりました。警察官たちが現場に向かったところ、そのような事案は確認できませんでしたが代わりに彼らが見たものは、日光に野晒しになり、窓も閉まりきった車の中に閉じ込められている1匹のピットブルでした。

調べてみると、車の持ち主は29才のブルガリア人女性のようでしたが、警察官が電話をかけても一向に繋がりません。彼女が近くに居る可能性も考慮して、警察官たちはメガホンで呼びかけたりもしましたが、それでも彼女は現れることはありませんでした。

一方、閉じ込められたピットブルは次第に弱っていき、危険な兆候も見られはじめました。そこで、ついに治安警察は窓を叩き割り、その犬を車から救出することにしたのです。救出は無事に成功し、警察官たちはその子に水も与えてやりました。そしてのちに、その子はマイクロチップが埋め込まれていないメスの犬だということが判明したのです。

助けられたその子はシェルターで回復しています

ピットブルの写真

救出された犬は、その後「メディオ・ヴィナロポ動物保護の会(The Society for the Protection of Animals of Medio Vinalopó)」の手に渡りました。彼らはエルダという街を拠点としている団体で、治安警察に呼ばれ現場に駆けつけてきたのです。

彼らのシェルターからの報告によると、救出された犬はその後適切な診察を受け、今は回復状態にあるそうです。が、アリカンテ市の直射日光の中、車に閉じ込められて居たため、一時は脱水状態に陥っていたと言います。

この子の飼い主と思われる例の女性は未だ見つかっておりませんが、動物虐待の嫌疑にかけられることは十分に有り得るでしょう。彼女の車はアスペ警察によって接収され、今は市営の施設に保管されていますが、未だ返却の届出も出ていません。

アスペの街で救出された犬の今後

たくさんの良い人たちが、そのピットブルを引き取りたいと願い出てくれましたが、裁判所の判決が出るまでは待たないといけません。もし飼い主がこのまま現れなかったり、飼い主にその子を返すべきではないとの決定が下れば、裁判所はその子を「捨て犬」であると判断し、その後は引き取りも可能となるでしょう。

でももしその飼い主と思われる女性が現れたら、とにかく彼女にはなんで犬をそんなところに放置したのか説明してもらわないとなりません。さらに、スペインでは「場合によっては危険となり得る犬種」には身元証明を持たせることになっているので、なぜあの子にはマイクロチップが埋め込まれていないのか、についての説明も必要でしょう。

でも、これらの手続きには長い時間がかかります。その間、無責任な人間のせいで過酷な経験をさせられたその子はシェルターでじっくり回復してもらいましょう。

犬を車の中に閉じ込めておかないで

犬を車の中に閉じ込めておくと、どんな結果がもたらされるか。私たちはしっかり覚えておかねばなりません。
  • 熱の制御ができなくなる。なぜなら犬は人間のような汗のかき方をしないからです。
  • 車内の温度は数分で急上昇する可能性がある。これは曇りの日や、影の下に車を停車していても、同じ事です。
  • 少し窓を開けておいたとしても、車という金属の塊が日光に照りつけられる事に代わりはなく、車内の熱は上昇する。つまり車がオーブンみたいになってしまうのです。