引退後のメキシコ警察犬:明るい「第二の人生」

· 2018年6月9日
働く犬たちは引退後も元気な毎日が過ごせます。

動物は世界のあちこちで警察や軍の大きな助けとなって働いています。しかし、どの犬も必ず引退するときが来てしまいます。また、引退後の警察犬は、良い里親に恵まれないことがあります。そこでメキシコは国家の警察として働いた犬の引退後が幸せなものになるよう新しい計画を打ち立てたのです。

メキシコの新しい警察犬里親プログラム

メキシコのセキュリティ委員であるレナート・サレス・ヘレディアによると、現役を退いた警察犬は家族と一緒に暮らすことができるそうです。もちろん元トレーナーや仕事を共にした警察官と一緒に住むこともあります。全ての任務が終わったときこうできるのですが、全ての警察犬が幸せな「第二の人生」を歩めるわけではありません。

警察犬
メキシコで引退した警察犬の代一世代は「ロスティ」です。ロスティは9年間完璧な任務を果たし、コロンビアでは薬物の発見について、いくつかの訓練コースを修了しています。連邦警察官のホルヘ・ルイス・デ・アキーノが指摘しているように、今まで警察犬は任務が終了するとしばしば安楽死させられていました。しかし幸いなことに今は違います。キング・デイビッド・ビジャロボス警察官についていた警察犬トウキョウは、引退後もパートナーと一緒に暮らせるのです。ビジャロボスには2人の幼い娘がいます。女の子たちは引退したトウキョウが家に来るのが待ち遠しくてたまりません。トウキョウの最期にふさわしい愛情を注いでくれることでしょう。9~10歳で引退する警察犬は、引退後も最大で5~6年間は生きるのです。

トウキョウの話

トウキョウと調教師のレイは、薬物カルテルやその射撃戦など危険な軍事行動を共に生き延びてきました。トウキョウの得意とする分野は薬物の発見、隠されたお金をにおいで見つけ出す、違法な武器のありかを突き止めるなどです。

もう一つのケースはクラウディアという犬です。黒いラブラドルレトリバーのメスで、9年以上カルメン・デュラン少佐の忠実なパートナーでした。2009年だけでも共に30件以上の爆弾脅迫を調査しました。しかも、これは全てモレリア市の公共広場で組織的な犯罪者による攻撃から生き延びた後のことです。これはメキシコの独立記念日を祝う行事での事件でした。

警察犬の未来

同じ任務についていた警察官と共に暮らせない場合、犬は引退犬の里親探しを手伝ってくれるAsociación Canófila de Méxicoに引き取られます。マネリッヒ・カスティージャ・クラビオットはこう言っています。「この犬たちは単なる制度の道具であり、そのように扱われてきました。」

しかし、今は市民の安全を守り、市民のために働く警察犬として認識されるようになりました。つまり、犬も幸せな「第二の人生」を歩む権利があるということです。これからは引退犬の里親になりたい場合は、Asociación Canófila de Méxicoに出向く必要があります。

カタロニアの警察犬里親探し

引退犬

2014年以来、NGO引退犬112は警察犬に協力してきました。任務を終了した犬たちが幸せに暮らせる里親を探す手伝いをするのです。その中でもブライアンのエピソードは最も心温まるエピソードの一つです。ブライアンは長年にわたり警察犬として勤めてきました。しかし、最終的には健康の理由から若手に引き継ぎを行うことになりました。

この美しい毛並みを持つジャーマンシェパードは、スペイン警察の一員として様々なリスクの高いミッションに参加してきました。最終的にはラファエルと彼の家族がブライアンを引き取りました。これは引退犬を引き取り新しい家族になりたいという人々と引退犬を結びつけるNGOによって可能になったマッチングでした。

バルセロナ在住のラファエルによれば、彼の子ども達はブライアンを警察官として、つまり英雄として見ていたと言います。愛情深い新しい家族のもとで、ブライアンが警察犬からペットへと変わるのに要した時間はたった2ヶ月だったそうです。

画像ソース:lanacion.com.ar, www.elconfidencial.com