犬の命を救ったパイロット

· 2018年8月22日

少し前に、道路の真ん中を歩いていた犬をひかないように、車ごとジャンプし宙を飛んだラリーレースカーの運転手が話題になりました。今回は本当に空を飛んだパイロットの話です。驚くことに、動物の命を救うためなら自分を犠牲にしても、動物を助けようとする人が存在します。この真実の物語に、皆さんも間違いなく感銘するでしょう。

シンバとパイロットが乗っていた飛行機

このパイロットはカナダにあるエアカナダの乗組員でした。事件の当時、彼はイスラエルのテルアビブからカナダのトロントに飛行機を飛行させており、動物は荷物と共に貨物室に置かれていました。そこにはシンバと言う美しいフレンチブルドックの姿がありました。

シンバの飼い主はシンバが安全に過ごしていると思っていたので、友人と一緒にキャビネットで安心して空の旅を満喫していました。次に何が起こるかなんて想像もしていなかったのです。そのフライトでは奇妙なことに、貨物室に預けられた動物はシンバ只一匹でした。そして、そのパイロットは、犬が命の危険にあると聞いて躊躇することなくその緊急着陸することを決断したのです。

危険にさらされたシンバ

飛行機は正常に飛行していましたが、貨物室の温度に問題が生じたため突然アラームが鳴り響きました。温度は着実に上昇していき、シンバがいつ窒息してもおかしくない状態になっていました。温度上昇は荷物にとっては大した大きな問題ではなく、最悪、荷物が壊れたり皺になったり色褪せたり枯れてしまう程度でしたが、シンバは死んでしまう恐れもあったのです。

あなたがこの状況に置かれたらどうするでしょうか?もしかしたら乗っているのはたった1匹の動物だけだと思うかもしれません。自己中心的な人は動物の事は心配せずにそのまま飛行させていたかもしれません。幸いなことにシンバの乗ったフライトのパイロットは優しい心の持ち主でした。

貨物室の温度に問題があると気づいたパイロットは、すぐにドイツのフランクフルトに緊急着陸することに決めました。そして、そこでシンバは別の便に乗せてもらえたのです。飼い主はシンバと一緒の便には乗れませんでしたが、ほぼ同じ時刻にトロントへ着く便にシンバを乗せることができました。そしてシンバは飛行機に乗っている間、しっかりと観察され続けたそうです。この緊急着陸によるロスタイムは75分で、様々な反応が見られましたが、ほとんどはポジティブな反応でした。多くの乗客はシンバの危機的状況に理解を示してくれたのです。

フレンチブルのシンバ

シンバの命を救う

シンバの飼い主であるコントロビッチさんは、パイロットに非常に感謝しています。「シンバは私の息子同然です。シンバは家族の一員で私にとって全てです。もし彼に万が一のことがあったら私も辛くて生きていられないでしょう。」と涙ながらに語りました。

この緊急着陸は、おそらく航空会社にとって数千ドルの損害となるでしょう。しかし、パイロットの判断は正しかったと言う声があります。航空専門家は、「パイロットは人間であろうと動物であろうと搭乗したすべての命を救う責任がある」と述べました。航空会社と乗客にとっては時間とお金のロスになりましたが、最終的決定はパイロットに任されています。結果、シンバの幸せを守るためにパイロットはその命を救いました。シンバを乗せた飛行機はトロントで安全に着陸し、着陸した数分後には飼い主と再会することができました。

今回の件で航空会社は数千ドルの損失を受けましたが、パイロットの勇敢な行為は大きな反響を呼び、結果的に航空会社にとって大きな広告となりました。そして、その結果何千もの新規顧客を得ることができたのです。航空会社にとってもまさに災い転じて福となった出来事でした。