虐待を受けた犬に寄り添う赤ちゃん

· 2018年12月13日
この物語は掲示板やSNSなどインターネット上で大きな話題となりました。

ノラと名付けられたその犬は、過去に受けた虐待とその恐怖を乗り越えるのに必要な存在と出会いました。その存在とは、生後11ヶ月の人間の赤ちゃんです。そう、赤ちゃんがワンちゃんのトラウマを癒したのです。

虐待を受けた後、ノラはある家族に引き取られた

ノラは8才になるイングリッシュ・ポインターで、虐待を受けた過去があると知ったスペンスさん家族によって引き取られました。家に着いてからというもの、全てのものに怯えていたノラはですが、そんな中でもノラが唯一心を開けたのが11ヶ月の赤ちゃん「アーチー」でした。

ノラが怯えない唯一の人がアーチーだったので、当然2人はどんどんと仲良くなっていきます。知ってか知らずか、ノラに芽生えたこの友情こそが彼女のトラウマを克服するための薬となったのです

ノラは、どこへ行くにもアーチーと一緒です。お昼寝やお遊戯などなど、たくさんの心踊るひと時を毎日一緒に共有しているのです。

そもそもアーチーは生まれてからというもの、動物への愛に接しながら育ってきました。両親から学んでいたのです。アーチーの父親は、生き物とは尊敬を持って接しなければいけないと考えている方で、彼の子どもはみんなそのような教育を受けて育ちます。

模範的な家族

ノラが住むスペンス家には3人の子供と5匹のペット(二匹の犬と三匹の猫)が暮らしています。どのペットも元は虐待を受けて、シェルターで保護されていた動物たちです。そんなスペンサー家は今や、インスタグラムで5万人を超えるフォロワーがおり、彼らがいかに愛されている家族かが分かります。

スペンス家のインスタグラムアカウントは、「里親になること」の重要性を教えてくれます。つまり、捨てられたり、虐待された動物たちに、居場所をあげる大切さです。

確かに、この家族の努力によって、ノラも安全な居場所を得ることができ、アーチーと出会うことができたのです。ノラの過去は辛くて悲しいものですが、これからはアーチーという友達と一緒に、もっと楽しいものになっていくことでしょう。

虐待された犬を家族にするには

虐待された過去を持つ動物に必要なものは、毎日のスケジュール、暖かくて安全な家と呼べる場所、そして新しい飼い主からの優しい言葉です。

虐待で心が傷ついた動物たちは、当然最初のうちは私たち人間を疑ってかかるでしょう。だから、身体的だろうと精神的だろうと、虐待を受けた動物から信頼を勝ち取るためにはたくさんの時間と愛と、そして努力が必要になるのです。

専門家曰く、身体的・精神的虐待は、犬を心の奥底から変えてしまうほどのものだと言います。そして悲しみや絶望的な状況が長く続けば続くほど、虐待が犬に残す傷跡は大きなものとなります。

また大事なポイントとして、虐待された過去を持つ動物たちは、私たちの何気ない行動一つでも暴力を連想してしまいます。おそらく、それに近い動きで実際に暴力を受けたことがあるのでしょう。

さらに、虐待を経験した犬は多くの場合、悲しみや鬱、攻撃的な態度等の後遺症を患うことになります。

また何かに取り憑かれたように同じことを何度も繰り返して行うといった「強迫行動」に繋がることもあり、その現れ方は、過度な咆哮、変わった体の舐め方、自分の尻尾を必死に追いかけ回し続ける、とにかく穴を掘っていないと気が済まない、といったことまで様々です。

虐待を受けた犬に寄り添い、力になるには

虐待を受けた犬  赤ちゃん

まず、虐待のトラウマを持った犬に寄り添うのに一番大事なことは、ゆっくり動くということです。優しく接して、近いたり触れる際にはゆっくり行いましょう。

また近く際にもう一つ大事なのは、できる限り優しく、繊細になることです。これをずっと続けていると、その内犬の中に「人間に対する信頼」が生まれ始めます。これが虐待を克服する第一歩となるのです。

声のトーンも大事です柔らかい声色を心がけておくと、ワンちゃんの心も自然と落ち着きます。また食事をあげる際には、近くに食事を置いたらあとは距離をおくようにしましょう。じっと見つめたり、食べることを強要したりしてはいけません。

そうこうしていると、ワンちゃんもあなたの声に慣れてきて、あなたの声そのものを「良いもの」と連想できるようになります。最終的には、「あなたが行ってくれたこと」「あなたは自分を傷つけないということ」「あなたはご飯をくれること」等々、少しづつ少しづつ彼らはあなたを信用してくれるようになります。