動物の整形手術:スペインでは禁止に

· 2018年6月25日

健康上の理由から整形手術は受けても、美容を目的とした手術は絶対に受けないという人は多いのです。手術には必ずリスクがあるため、慎重に行う必要があります。この問題は何年にも渡り議論されてきました。そして、ここにきてやっと動物の整形手術が禁止になったのです。

新たに施行された動物整形手術の法律

犬の耳

スペイン閣僚会議は、動物保護に関する欧州条約に加盟しました。その結果、動物の容姿を整える目的で行われる整形外科手術は禁止されることになりました。健康や生活に影響する運動機能の治療として行われる整形外科手術は今後も禁止されることはありません。

この協定は、ショーや広告に使われる動物も対象になっています。会社、個人、地方自治体の動物に対しての義務を記したリストが重要視されています。

また、動物のブリーディングと保護に関しては、飼い主には動物の健康を守る義務があり、飼育や動物保護のために必要な知識があることを証明する書類を所持する必要があります。

この協定は17ヶ国によって署名され、スペイン王国議会に提出され、今年承認されました。この協定のおかげで野良犬を保護施設へ移動し里親探しを促すなど、有益で教育的なキャンペーンが実施されました。

この法令によって変わること

猟犬の場合、見た目をより「魅力的」にするために、しっぽや耳を切り落とす断尾・断耳を行う飼い主が多いのです。しかし、この法令はこの行為を「身体部位の不要な切断」とみなしています。

同じように、動物の健康と生命を危険にさらさないかぎり、顎や他の部位などの奇形を直すために犬や他の動物に手術を行うことは禁止されます。 今では、「完璧な犬」を手に入れるためにこのような手術を行うことは禁止されています。

犬の耳としっぽの役割

犬の耳やしっぽは犬の社会生活とコミュニケーションにとって重要なため、断耳や断尾が禁止されるのは素晴らしいことです。

犬のしっぽ

犬は話すことができないため、他の手段でコミュニケーションをとります。その手段の一つとしてしっぽを使います。犬はしっぽを振り、身振りをすることで感情を伝えたり表現したりします。

しっぽの動きは全て何かを意味し、その動きによって異なる感情を表現できるのです。犬のしっぽは人間の表情に近いことは多くの人がご存知だと思います。

このような理由や他のことから、動物にとってしっぽは非常に大切なのです。しっぽで周囲の動物と関係を築けるだけでなく、問題行動を減らすこともできます。また、犬にとってはコミュニケーションであるフェロモンを出すのにもしっぽは役立ちます。

ダルメシアン

犬の耳

しっぽの次にコミュニケーションに最も使われる部位は耳です。犬の耳の形やサイズは様々あり、人間は犬の耳の動きを見ることで犬を理解でます。耳の動きでその時に犬が感じていることを察し、適切な行動に移せるのです。犬の耳には外的要因に対しての反応が表れるからです。

最後に、少なくても18ヶ国が容姿だけのための身体の部位の切断を禁止しています。これが前例となり、動物権利の国際法に発展することを願います。