動物虐待への厳罰化を進めるメキシコ

· 2018年5月4日

動物虐待は世界中のあらゆる場所に浸透している悪であるが、残念ながらメキシコにおいては、中でも飛び抜けていると言われている。しかし、良いニュースもある。ここ最近、メキシコではその状況を打破する為、あらゆる法律や訴訟が、改善に向け背中を押しているのである。

動物に対する犯罪の厳罰化は、女性議員のガダルペ・トレス・サンチェス (Guadalupe TorresSánchez)氏が主として進めている。彼女はサン・ルイ・ポトシ(San Luis Potosí)州議会の司法委員会の一員だ。

動物虐待を厳罰化する為の刑法改正

草を食べる馬

その目的を達成する為、民主革命党 (PRD)のトレス・サンチェス議員は州刑法の改正を推進し、動物虐待に対してより重い罰金や禁固刑を課す事を目指している。また、それに加えて被害動物が受けた虐待の程度によって罪が加重される仕組みも編入しようと試みている。

動物虐待に関する法的詳細

現在、動物虐待による刑は懲役3ヶ月から1年であるが、立法者曰く、以下のようなタイプの動物虐待を抑制するには未だ有効性にかけるという。

トレス・サンチェス議員は異常とも言える事件によって動かされた。それはサン・ルイ・ポトシ州を構成する58の地方自治体の内の一つ、サント・ドミンゴ(Santo Domingo)で巻き起こった。そこはメキシコの中央北部に位置しており、これこそが議員達が厳罰化を不可欠と考えるようになった大きな理由の一つでもある。

「人生の目的は奉仕であり、慈悲と他者を助ける強い意志を示すことである。」
—アルバート・シュバイツァー

 

立法者が動物虐待を厳罰化すべき例の一つとして

その一連の事件はトレス・サンチェス議員の反感を買い、またメキシコ社会が抱える大きな闇に光を当てることにも繋がった。今回の場合、集団で小さな野良犬に火をつけ、さらにその小さな体に爆発物を取り付けたのである。
この犯罪はYoutubeによって投稿された動画によって明るみになった。その動画はその目を覆いたくなるような不幸な一連の事件を捉えていた。そして、それは世界を駆け回った。結果としてあらゆるSNSを通じて怒りが拡散された。

動画の全て

動画では、炎に飲み込まれた犬が映されている。犬が必死に走り回るのを見て、犯人達は高らかに笑いながら、火傷を恐れてその犬を避けている。
幸運な事に、司法省はこの問題についてすでに対応を始めている。

動物虐待厳罰化の為、提案されている改正案

トレス・サンチェス議員は刑法第15編 第5章 第317条「国内における動物の虐待」の改正・追加に関して以下のように提案している:

  • もし動物が一時的な損傷を被った場合、懲役1~2年。さらに、100から200日分の最低賃金に相当する罰金。加えて、加害者は最長1年に渡って動物の生育に関する職務や事業、交易などの実施資格を失う。
  • または、もし動物が生涯に渡って残る損傷を被った場合、懲役2~4年。また200から400日分の最低賃金に相当する罰金と最長2年に渡って上記のような活動の実施資格を失う。
  • 動物が死亡した場合:懲役3~5年。300から400日分の最低賃金に相当する罰金と最長3年に渡って上記のような活動の実施資格を失う。
  • もしペットが放棄され、その命をリスクに晒した場合:懲役2から4年に加え、200から400日分の最低賃金に相当する罰金。構想では、動物虐待に関する犯罪は被害者の告訴が無くても、職権によって第3者が告発により起訴可能にする事も提案されている。

動物保護に関しては、どんな構想も歓迎だ

フェンスにしがみ付く子犬

トレス・サンチェス議員は繁殖や違法ペット販売などの問題にも着手する必要があると指摘する。

動物虐待に繋がる問題やその多面性は、極めて多様であることは疑いようもない。

万人が満足する懲罰などない。特に意識改革や教育改革といった運動の意に沿っていない懲罰となれば尚更だ。特にペット、もしくは動物全般が受けるべき待遇についてに関する教育は重要となる。

広く伝えよう

動物の権利に関する知識や動物の世話についての学習は重要だ。しかし、全ての人がこれをしたいとは限らない。

そんな中でも、このような無実の動物が被る苦痛を和らげる事に繋がるのであれば、どのような構想であっても常に歓迎だ