ユニークな霊長類と言えば?マウンテンゴリラについて

· 2019年3月26日
ゴリラのこの亜種は現在、野生に2種類しか残っていません。隔離された生活を送ってきたために同種交配を繰り返し、その結果、深刻な数の減少や病気の伝染を引き起こしたのです。

どの動物種大切な存在ですが、中でも特にユニークで人間との関係や歴史をもつ動物います。その中のひとつとして挙げられるのがマウンテンゴリラです。マウンテンゴリラは、まさに人々の注目に価する存在だと言えるのではないでしょうか。

マウンテンゴリラ:その起源

マウンテンゴリラがどのように特別であるかを知るには、まずゴリラの分類を知りましょう。「ゴリラ」は大きく2つ、西ゴリラと東ゴリラに分類されます。西ゴリラは、ローランドゴリラとクロスリバーゴリラに分けられます。

一方の東ゴリラをさらに分けると、ローランドゴリラとマウンテンゴリラに分けられます。この記事では、そのマウンテンゴリラについて見ていきましょう。

マウンテンゴリラは東ゴリラに分類される種で、野生に存続する2つのグループのうちのひとつです。最近、ドキュメンタリー等で焦点が当てられることが多くなりましたが、マウンテンゴリラはヴィルンガ山脈に生息しています。もう一方のゴリラのグループは、ウガンダのビワンディに生息しています。

研究のため、マウンテンゴリラの頭蓋骨がヨーロッパに送られました。自然主義者であるカール・アークレーは、ビルンガ山脈に国立公園を作るため、ベルギーのアルバート国王を説得したと言います。

ジョージ・スカラーはマウンテンゴリラについて深く研究を行いました。そしてそれはその後ダイアン・フォッシーに引き継がれたのです。フォッシーはゴリラ種を絶滅から救うために彼女自身の人生を捧げ、世界にその種を知らしめたのです。ですが、残念ながら、彼女は悲劇的な死を迎えることとなります。

マウンテンゴリラがユニークな理由

マウンテンゴリラは他のゴリラと比べ、より毛の量が多くふさふさとしています。フォッシーがメモに記したように、この種は深い霧に囲まれたジャングルの奥深くに生息しています。こういったジャングルは西洋人に発見されず、数千年も過ぎてきました。

つまり、マウンテンゴリラは何千世代もの間、完全に孤立した状態で生活し、同種交配をしてきました。これは野生頭数にとっては妨害となります。同種交配とは同じような遺伝子を拡散することです。これは病気の伝染や環境の変化のために全体の頭数を脅かす結果となるのです。

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さらに、同種交配は、遺伝子的疾患や先天性異常を引き起こすことがあります。ダイアン・フォッシーは彼女の記したメモの中で、6本の指を持つなど奇形の存在を指摘しています。これは遺伝子が孤立している影響からくる明らかな例でしょう。

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マウンテンゴリラを保護するための費用

マウンテンゴリラは絶滅寸前でした。フォシーを始め、自然保護活動家達の努力によって、マウンテンゴリラの数が2倍にまで増えたのです。ですが、そのための費用は安いものではありません。ゴリラドクターとして知られる獣医チームもまた、絶えずゴリラへの医療的アプローチを行っているのです。

この動きはまた、ツーリズムへとつながりました。つまり、ゴリラには獣医による医療ケアがされるだけでなく、カメラが向けられることにもなったのです。

それにより、ゴリラ保護に対する資金が世界中から寄せられることとなりました。ですが同時に、人間の病気がゴリラに移されるというリスクを増やすというマイナス面もあります。

ウイルスや呼吸器系の病気によって、たくさんのゴリラが命を失ってきました。そのため、旅行者はゴリラからの距離を適切に保つこと、そしてマスクをつけるべきでしょう。

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ツーリスト関連の事件や事故が起こることは時にありますが、監視員と共に森に入ってくるツーリスト達の興奮した目にゴリラが怖がることはほとんどありません。

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ダイアン・フォッシーの伝説

ダイアン・フォッシーはゴリラの調査を始めた時、ゴリラが絶滅への道を歩んでいることに気がつきました。アメリカやヨーロッパでゴリラを見せるために狩りをすること、人間との争い、密猟、生息地を失うことなどの要素がマウンテンゴリラを危険に追いやってきたのです。

フォッシーがしたことは、種の研究だけではありません。監視パトロール隊を作り、密猟から守るための犬を準備しました。パトロール隊はゴリラの生息地に仕掛けられた罠を発見し、撤去することができたでしょう。

また、ゴリラの生息地を保護すること、この動物種を守る重要性を世界に語りかけました。

ダイアン・フォッシーの絶え間ない努力無くしては、マウンテンゴリラは絶滅してしまっていただろう、と多くの人は考えています。今日、アフリカのジャングルには800頭以上が生息しています。このままマウンテンゴリラの数が順調に増えていくことを願ってやみません。