犬は最良の友:わたしの親友はワンちゃんです

· 2018年10月5日
犬が親友、あなたには考えられますか?

「人間のことを知れば知るほど、余計に犬のことが好きになってしまう」など、犬に関する有名なフレーズに共感できる人は多いのではないかと思います。古来より人間のそばで共に生活してきた従順で優しい犬たちの方が、人間よりも好きという人は少なくないでしょう。しかし、その中には虐待的な扱いを動物たちに行なう者もいるのです。そのような人はフレーズの意味を履き違えてはいるのでしょう。

「犬は最良の友」って誰が言ったの?

犬ご主人と公園で休憩中

では「犬は最良の友」という最も有名であると言っても過言ではないこのフレーズは、一体どこから出てきたのでしょうか。多くの人は、人伝いに広がり何年もの時を経て世界中に浸透した、出処不明の言葉だと信じていますが、実は1870年にアメリカのミズーリ州にて実施された裁判において発言されたという記録が残っているのです。

発言したのは、飼い犬であったオールド・ドラム君を近所に住む農家に殺されたことで起こした裁判のために、その飼い主が雇った法律家、ジョージ・グラハム・ヴェスト氏だと言われています。そこでの彼のスピーチ「犬への賛辞」には、なぜ犬たちが人間にとって最良の友であると考えられるか、その理由がいくつも綴られており、それらの主張は現代においても犬を愛する人たちの思想の中に生き続けています。

この罪に対する罰金は当時の法律では150ドルほどだったところを、ジョージ氏は懸命に闘い結果550ドルの罰金を支払わせ、さらにミズーリ最高裁判所の前にオールド・ドラム君の銅像を建てることにも成功しました。

この利己だらけの世界においてたったひとりだけ、彼を見捨てず、裏切らず、恩も忘れなかった完全な友、それが彼の犬だったのです。

-ジョージ・グラハム・ヴェスト-

友情の歴史

最新の研究では、犬たちは人間と4万年もの時を共に過ごしてきたことが分かっています。最初に誰かがオオカミを家畜化してからというもの、相当長い時間が経っているのです。人間は犬及びその能力をあらゆる手段として利用してきました。崇高なことから、卑しいことまで本当に様々です。

そしてあるとき、犬たちはペット・愛玩動物としても適していると発見され、親友や家族の一員とまで言えるような関係性になりました。そこには、

  • 無尽蔵の忠誠心
  • 終わりを知らない愛情表現
  • 差別・侮辱をしない
  • 失敗を追及しない
  • たまに悪い扱いをしても恨まない

という良いとも悪いとも言える彼らの性質が影響しているのです。

友としての犬と人間

しかし、「良い友は差別しない・疑問を持たない」などという考え方はあまりにも我が儘過ぎる気がします。犬たちは私たちがどんな失敗をしようとも愛情のみで接してくれます。それが人間の友であれば、何を間違えたか、そしてどうすれば訂正・修正ができるのかの理解を手助けしてくれるでしょう。

犬たちが恨みを持たないのは、記憶の仕組みが関係しているのかもしれませんが、何にせよ、虐待などの酷い行為をしていいという口実にはなりません。優しく接してくれた恩を痛めつけて仇で返す、そんなものは友情とは呼ばないのです。

犬が人間にとっての素晴らしい友になれる一方で、彼らを「人間化」してはいけないことを忘れてはいけません。あくまでも犬との関係であり、人間関係に置き換わるものではないのです。間違えてもしてしまえば、自分も飼い犬も、苦しめることになるでしょう。

人間と犬との愛情ある関係

犬嬉しさが溢れてま中

多くの研究が、人間と犬の良い関係性に一役買っているのがオキシトシンであると言っています。

「幸せホルモン」という名前で知られるオキシトシンは、哺乳類が自分以外の生物との絆を生もうとする際に効果を発揮します。犬や人間がお互いの目を見つめ合うたびに、脳内で分泌されるのです。

犬を飼っているのなら、その子はかけがえのないあなたの(人間じゃない)友だちです。ジョージ・グラハム・ヴェストの言葉を胸に刻み、実行に移しましょう。