リロ:猫を育てるハスキー犬

· 2018年6月10日

人間以外の動物たちにとっては、お互いの色、種類、ましてや種族などは友情が生まれることにおいて関係のないことです。今回は、そんなハスキー犬リロがある子猫に対し見せた、愛に関する実話を紹介しようと思います。

何の変哲もないハスキー犬、リロ

避妊手術を施され、そして飼い主と、自分の兄弟たちと共に楽しく暮らしていたごく一般的なハスキー犬であったリロは、まさか「娘」を授かるとは思いもしていなかったのです。

ロージーと名付けられたこの子猫は生まれてすぐに、誰かに捨てられていたのでした。家を持たず、腹は空かせ喉も乾かせて苦しんでいるロージーを見つけたリロの飼い主は居ても立ってもいられず、家まで連れて帰ったのです。その時点で既にロージーは弱り果てており、辛うじて目が開けられる程度の体力しか残っていませんでした。

リロを含めた3匹のハスキーと、その飼い主に同時に見つめられたロージーは、緊張し恐がっていたと言います。

そこで飼い主は、子猫をリロとふたりきりにしました。誰も見ていない、ふたりだけの空間を作ってあげたのでした。するとなんと、リロの母性本能が目覚め、まるで母親かのようにまるで自分の子どもであるかのように接し始めたのです。

犬たちも「想像妊娠」することがあるということが分かっています。本当に妊娠してしまっているかのような症状を伴い、このケースはまさにそれでした。リロは子宮を摘出され子どもを産めない状態であるにもかかわらず、ロージーに母乳を与えたのです! 恐らく、リロの「この子の母親になってあげたい」という強い願望が、実を結んだのだと考えられています。

生まれたばかりの動物にとって、母乳は絶対不可欠な食物です。それを飲んだロージーはみるみるうちに回復し、歩いたり走ったり、さらにはジャンプして遊べるほどまでになったのです。

リロとロージーの今

完全に元気になったロージーは、「お母さん」とおじさんたち、そして飼い主と、家族の一員として幸せに生活しています。ロージー自身が自分のことをハスキーだと思っているのか、それとも猫であるということが分かっているのか、われわれに知る術はありません。しかし少なくとも分かっているのは、飼い主の優しさとリロの母性が、この子猫の命を救ったということです。

何て感動的なお話なんでしょうか! そう思いませんか?

形を問わない友情・愛情

何もリロとロージーが特別なわけではありません。

  • サミーとサイモン サミーとサイモンはそれぞれ別の場所で虐待を受けて育ち、保護されたシェルターで初めて出会いました。会った瞬間にサイモンがサミーの怪我を心配して近付いてから、彼らは切っても切れない関係になったのです。
  • フォスバーグとロニー 犬のフォスバーグは一緒に生活していた猫と親友であったため、その猫が亡くなったときには絶望の淵に突き落とされました。しかしすぐにやって来た黒い子猫のロニーによって何とか立ち直り、新しい友達として共に暮らし始めたのでした。
  • ジュニパーとムース ジュニパーというキツネと、ムースという犬のお話です。ムースの飼い主が子どもだったジュニパーを見つけて連れて帰ってからは、この2匹は親友…というよりは恋人です。

こういった関係を築ける動物たちは、この子たち以外にも世界中にたくさん存在しています。真の友情には、色も、種類も、種族も、関係がないのですから。

画像出典元: Tiempo.hn