ペルーを自転車で旅した犬

· 2018年5月13日
ありきたりな観光とはかけ離れた旅を楽しめる場所として、ペルーは、多くのバックパッカーを魅了してきました。

 

ラテンアメリカに位置する美しい国ペルーは、最も人気のある観光地のひとつです。

ペルーでは、壮大な旅を体験できますが、ペットを一緒に連れていくのは無理があります。なぜなら、長旅は過酷で、ペットには危険すぎる場所もあるので、連れて行かないほうが賢明だからです。

それにもかかわらず、ペットを連れてペルーを旅した飼い主の話を今回はご紹介したいと思います。

親友

川と犬

クラウディオ・アルフォンソと彼の恋人アンジェリカが、かつてのインカ帝国ペルーにやってきたのが、全てのはじまりでした。

ペルーに到着してまもなく、クラウディオは、3歳になる愛犬のラブラドール、ブーマーが恋しくなります。

そこで、2人はすぐにコロンビアに戻り、親友であるブーマーを旅に連れていくことにしたのです。

大胆な決断をしたブーマーの飼い主ですが、綺麗なチョコレート色をしたブーマーが、健康で快適に旅できるように最善を尽くし、もし体調が悪くなったら、すぐに家に引き返すことを心に決めました。

ペルーでの自転車旅

ブーマーは一体どうやって自転車に乗っていたのでしょうか。クラウディアとアンジェリカは、危険なく快適に過ごせるように、自転車の後ろの部分にスペースを設け、特製自転車を作りました。

時々、ブーマーも自転車を降りて、一緒に散歩しました。見知らぬ土地で、飼い主と散歩する体験ができたのです。

クラウディアによれば、太陽の日差しがとても強かったので、散歩は午前7時から10時の間に限っていたそうです。これから長く続く旅のために、休息をしっかりと取っていたので、ブーマーもそれほど体力を消耗しませんでした。

2人と1匹は8か月もの間自転車でペルーを旅しました。ブーマーはどこへ行っても大人気で、行く先々で皆に可愛がられ、皆が旅が順調にいくように願っていました。

ブーマーの旅はペルー中で、知られることとなり、テレビ番組の出演依頼もまいこみました。ある食品会社は、ドッグフードだけでなく、獣医による医療サポートも申し出てくれました。

忘れられることのできない貴重な体験

黒いラブラドール
作家:エドワルド・ミヨ

ボリビアで体調を崩し家に戻ったブーマーですが、ボリビア旅行を終えた後も、11年間飼い主のクラウディオと共に、かけがえのない経験を重ねました。

ブーマーが年を取ってからは、クラウディオは半月ごとに家に帰って、旅をしていた時と同様、楽しい時間を一緒に過ごしました。

ブーマーは14歳で、その生涯を閉じました。飼い主のクラウディオのみならず、ペルーの人々は、幸せそうに自転車に乗っていたブーマーのことを忘れはしないでしょう。