ルーゴプラザの名物犬ネイに会いに行こう

· 2018年5月27日
これはルーゴプラザに住んでいた愛しのゴールデンレトリバーを巡る、実際にあった物語です。

あなたがもし、かつてア・コルーニャ(A Coruña)にあるルーゴプラザ(Plaza de Lugo)に訪れた事があるなら、ネイ(Ney)に会っているかもしれません。彼は銅像になる程愛された犬でしたが、二年前にこの世を去りました。しかし彼は未だ、飼い主や近隣住民、そして偶然彼の前を通りすがっただけの人の心の中にも、生き続けています。

ルーゴプラザの名物犬、ネイの物語

ネイはア・コルーニャの人々の心を虜にした美しいゴールデンレトリバーでした。とても優しい性格の持ち主で、大人とも子どもとも打ち解けました。そんな彼は、マリソル(Marisol)さんという、今は閉店したお花屋さんのオーナーに飼われていました。

かつてルーゴプラザの中にはそのお花屋さんがありましたが、今はもうありません。以前はネイも、常にマリソルさんに付き添ってそこに居て、お客さんや通行人達を喜ばせていました。

ア・コルーニャの住人らが抱くネイへの愛情はとても熱く、ネイが生きている内に彼の銅像を立てる事を決定しました。直ちに委員会が組織され、そして寄付を募り始めました。

しかし、とても良いアイデアではあったものの、中々お金は集まりませんでした。そして、13才の誕生日を迎えた三ヶ月後、ついにネイは銅像を見る事なくこの世を去りました。

 

ア・コルーニャの住人達の心を掴んだ犬、ネイの物語とは一体何なのかを見ていきましょう。

銅像として残り続ける犬、ネイ

ネイの銅像
出典:www.lavozdegalicia.es

ネイがこの世を去って間も無く、銅像の建造にかかる費用12,000ユーロが匿名希望の夫婦によって寄付されました。銅像は芸術家のミゲル・クート氏(Miguel Couto)によって建造される事となり、ついにルーゴプラザの名物犬は永遠を手に入れました。

これで、みんながいつでもネイに会えます。もし撫でられ過ぎてブロンズ像の頭の色がハゲたとしても、ネイはかつてと同じく、優しくてみんなの大事なゴールデンレトリバーと存在し続けます。

夫婦が寄付するより前に集まっていた募金は、委員会によって非営利の動物愛護団体に寄付されました。

ネイを忘れない

ネイの死後、マリソルさんはもう犬を飼うことは無いだろうと思っていました。しかし、しばらくして前の飼い主に捨てられた雑種犬「ココ(Coco)」と共に暮らすことになります。

近隣の住民はマリソルさんの新しい犬をとても愛しました、だからこそ今はとても寂しいと感じていることでしょう。なぜなら、マリソルさんのお花屋さんは閉店してしまったからです。

しかし、古き良き日の記憶は残り続けます。例えばネイはアルツハイマーを患っていた近所の人の慰めていました。その人は毎日車椅子で家族と一緒にネイに会いに行き、彼の頭を撫でては笑顔を浮かべていたそうです。

他にも、子どもや大人と一緒に写真を撮ったセレモニー。そこで撮られた写真は銅像のモチーフとなりました。言うまでもなく、ネイは子ども達からサンドイッチを盗んだりしていました。でも最近は、犬も食事には気を使わないといけないという事で、首から「餌をあげないでください」と書かれたサインを時々ぶら下げていました。

犬がこの世に遺すもの

逸話と思い出の狭間で、彼と友情を育んだ全ての人たちの心の中で、ネイは今でも生き続けています。彼らは今、ネイの銅像と写真を取りながら、彼との昔話を色々な人に話している事でしょう。

そうして、ネイの名声は街や市を超え、国際テレビチャンネルである「テレビシオン・エスパニョーラ(Televisión Española)」でも紹介され、遠く離れた地からも彼の銅像への寄付が集まりました。

しかも、彼のFacebookページ「ルーゴプラザの名物犬、ネイ(Ney, the dog of Plaza de Lugo)」は人々の交流の場となり、動物を愛し育む人たちに力を与えています。

ここにネイの画像を貼っておきます。彼と思い出を作った全ての人の心を掴んだ、友好的で遊び好きな犬の写真です。

写真出典元:The Voice of Galicia