黒猫にまつわる興味深い迷信とは?

· 2019年4月10日
黒猫は古代エジプトでは神であると考えられ崇拝されていました。また、魔術に関連しているからと火あぶりの刑にも処せられていました。

一部の人々にとって、黒猫は縁起が悪い動物です。しかし、その真逆だと考える人もいます。黒猫の迷信はどこから出てきたものなのでしょうか?常に文化の一部だったのでしょうか?本記事では黒猫の迷信についてすべてお話します。

黒猫:尊敬から嫌われるまで

人間と猫の関係には長い歴史があります。たとえば、古代エジプトでは猫は神々の使者と考えられていました。また、主要な神であるバステトは猫のような姿をした太陽の象徴でした。

ファラオはすべての色の猫を飼っていたといいます。来世までの道のりで悪からファラオを守るため、猫たちはファラオと一緒に埋められたのでした。

ビクトリア朝のイギリスとスコットランドでは、新婚夫婦が新しい家の入り口で黒猫を見かけたら、それは2人の結婚が繁栄と幸福をもたらすと信じられていました。黒猫は幸運と考えられていたため、船員は常に黒い猫を船に乗せようとしたといいます。また、彼らの妻は、夫が公海から安全に戻ることを“確実にする”ために黒猫を家に連れて帰ったそうです。

時間と共に変化した黒猫

しかし、このポジティブなイメージは時間の経過と共に、特にヨーロッパ中世の間に変化しました。その当時、猫はその夜行性の習慣から魔女を連想させるものでした。そして、「魔女」は黒い服を着ていたので、特に黒猫はその連想が強かったと言います。中には夜になると魔女は黒猫に変身して狩りや邪悪なことをすると信じる人もいました。

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黒猫2

しかし、猫を取り巻く否定的な考えは何も新しいことではありません。ヘブライとバビロニアの伝統によれば、猫は蛇や悪と比較されるものでした。そして、ウェールズとフランスではキャスパリーグ(ウェールズの伝承文学に登場する怪猫で、フランス文学ではシャパリュと呼ばれる)について語られた伝説もありました。これは、アーサー王が殺すまでアングルシー島の住民を怖がらせた巨大な猫でした。

黒猫と迷信

黒猫には人々を魔法にかける力があると信じられていたため、人々はその眼差しを恐れていました。黒猫を飼っている人がいると、その人は悪魔や魔術に携わっていると考えられたのです。そのため、その人達が捕まると、黒猫と飼い主の両方が追害されたのです。そして、火あぶりの刑に処せられる者もいました。13世紀の文書によると、「家に黒猫を迎え入れるすべての人々は、魔術を実践したとして有罪宣告をされる可能性」があったそうです。カトリック教会はこの追害に加え、セントジョンの夜には猫を燃やしたのでした。

アメリカのセーラム市では、有名な「魔女狩り」で黒猫が捕獲されました。これは、夜になると女性は誰にも気が付かれずに黒猫に変身し、悪事を働いていたと考えられていたからです。また、ヨーロッパでも同様の考えがありました。

1881年、フランス・パリのモンマルトル地区で、有名なキャバレーがオープンし、パブロ・ピカソのような有名な芸術家が訪れたのでした。この店の名前は “The Black Cat” (黒猫)、フランス語ではLe Chat Noirでした。このクラブの宣伝に使用されたポスターは世界的に有名になりました。

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今の黒猫の迷信

迷信は何年もの間信じられてきています。また、猫はある種の病気を運んでくると人々は信じるようになりました。満月の夜、黒猫が目の前を横切ったら伝染病が起きると信じられていました。イタリアでは、猫が病人のベッドに登った場合、その人はその後まもなく死ぬと考えられています。

黒猫についての考えは時と共に消え去ったものもありますが、ポップカルチャーは未だ黒猫に対して否定的なイメージを植え付けています。例えば、保健所では黒猫が新しい里親に引き取られるのは通常最後だといいます。目が緑、あるいは黄色の黒猫より、白、茶色、あるいは三毛猫が好まれるそうです。

また、黒猫が目の前を横切ったら“呪い”から逃れるために、3歩後ろに下がる人も未だいます。

しかし、黒猫にちなんだ屋号を付ける人もいます。ブエノスアイレス、コルフ、およびナントでは数年前に黒猫の名前のコーヒーショップがオープンし、今なお営業を続けています。これも黒猫は呪いとはまったく関係ないということの証明ですね!

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