動物虐待は「かわいそう」だけではダメ! 

· 2018年5月25日

残念なことに動物虐待は常に存在していました。そして、インターネットやソーシャルメディアができた今日、これまで以上に動物の放棄や虐待についての真実が明らかになってきたのです。

このような悲しい話を聞いたとき、まず私たちは「かわいそうに」と思い、虐待を受けている動物を気の毒に思います。しかし、このような感情は動物の苦しみを和らげるわけではないので何の役にも立たないのが事実です。虐待を受けている動物をただ単に気の毒に思うのではなく、動物たちの苦しみを終わらせるために何ができるかを見つけ出すのが本来起こるべき反応なのです。この記事を読み、改めて虐待について考えてみてください。

気の毒に思っても何にもならない

感情は自然に沸き起こるものであり、抑えたり感じないようにしたりできるものではありません。しかし、人間は理性が働くため、考え方を変えることによって感じ方を変えることができます。

悲しそうに伏せる犬

自分より恵まれない立場の人を気の毒に思うのは不自然な感情ではありません。それが特に理由もなく虐待を受けている無防備な動物ならなおさらです。動物は環境の影響を受けやすく、非常に残酷な人間もいるのです。

しかし、そのような感情は無意味だということを認めなくてはいけません。気の毒に思うだけでは状況は変わらず、動物の苦しみを避けることも終わらせることもできないのです。このような悲しみは非常に不快ですが、それ以上でもそれ以下でもありません。助けを求めている立場から見れば、何の役にも立たない感情なのです。

それだけでなく、この悲しみは自己憐憫に繋がる可能性もあり、そうなってしまうとそれにさらされた人や動物(この場合は虐待を受けている犬)にはネガティブな結果をもたらしてしまうことになります。

虐待を受けている犬に対して出来ること

ただ悲しむだけではなく、他にも感じられる感情はあるはずです。動物虐待や放棄という状況を変えることに繋がる感情の方が遥かに役に立つ感情です。

改めて気持ちを整理するときは、まずは考え方を変える必要があります。例えば、「かわいそうに」と思うのではなく、「動物を虐待から守るために何ができるのだろう?」と考えるのです。

気の毒に思うのではなく、強い信念に変えるのです。こうすることで虐待を受けている動物に対して実際に役に立つことができる立場に初めて立てるのです。感情に圧倒されて身動きがとれない状態に陥るのではなく、助けを必要としている動物のために何かができるようになりましょう。

では、具体的に何をするかというと、虐待を受けている犬のケアをしている人の手助け、虐待を受けないように犬を守る、あるいは虐待を受けた動物を実際に引き取るなどです。

「同情」でなく「思いやり」

また、同情という感情を思いやりに変えることでも同様の結果が得られます。思いやりを持つことで役に立つことが出来るようになるのです。思いやりがあれば苦痛を和らげることができ、悪い状況を変えることに繋がります。

道路の脇に病気の犬がいたとします。「かわいそうに」と顔をしかめるかもしれませんが、おそらくそのまま運転を続けることでしょう。一方で、病気の犬を道路の脇に見つけたときに思いやりを持っていれば、その犬を車に乗せて動物病院に連れて行ってあげることでしょう。思いやりをもつことで、ここでは動物が治療を受けることに繋がるのです。

強い信念があれば、思いやりは動物の現在と未来をも変えることができます。現在に関しては、犬を身の回りの危険から守ることができます。そして未来に関しては、その犬を生涯大切にしてくれる愛情ある里親を探すことになるからです。

同情という感情はポジティブな誇りにも形を変えることができます。単に犬のかわいそうな過去について話すだけではなく、その困難な状況を乗り越えたことを誇りに思うこともできます。犬には驚くべき忍耐力があり、困難を乗り越えるための素晴らしい能力もあるのです。

だからこそ、同情するだけではなく、虐待された犬の過去を未来の糧に変える方がいいのです。虐待された犬は犠牲者ではなく、サバイバーなのです。虐待の地獄や人生の変化球にも負けず、強い心で生き抜いたヒーローなのです。

同情はいらない

虐待や放棄された犬と実際に会うとその犬が感じている恐れや不安を感じ心を寄せます。このような状況下の動物にできることはたくさんあります。しかし、避けなくてはいけない行動は哀れみの目で犬を見ることです。

虐待を受けた犬を哀れみの目で見ると、犬はこちら側の不安や恐怖を感じ取ります。私たちが心配すれば犬も心配するのです。このような犬に助けの手を差し伸べるのであれば、どのように関わるか慎重になる必要があります。

檻の向こうの犬

一方で、苦しみを乗り越え生き抜いたサバイバー犬を誇りに思っていれば、その犬が辿る回復への道のりを感謝することができ、結果として犬は自信を持つようになります。回復するまでより深いサポートができるようになるのです。

虐待を受けた犬を実際にサポートするには

動物虐待の話を読んだら同情するだけでは不十分です。例えば、実際に虐待を受けた動物の里親になった人の助けをすることもできます。その動物の医療費や食費の支援をするのです。

他にも回復を始めた犬を長期にわたってケアしてくれる里親を探すこともできます。また、動物保護団体に入り、このような動物の扱いを防ぎ、今後の動物虐待の件数を減らすこともできます。

動物虐待に関しては積極的に注意を払い、虐待された動物のケアを具体的に行っていく必要があります。ボランティアや保健所での救いの手は絶対不可欠なのです。文字通り命を助けることに繋がります。

覚えていてください。動物虐待に同情するだけではこのような価値あることは起こりません。同情という感覚は身動きを取れなくし行動に移せなくなるだけなのです。虐待されている動物が本当に必要としているのは同情ではなく、行動です。