犬はどうやって飼い主を理解しているの?

· 2018年8月19日
犬はどうやって飼い主を理解しているのでしょうか?

犬を理解している人ならピンとくると思いますが、犬は私たちの理解を超える論理的思考力を身に付けているのです。ペットにこう言い飼い主も多いのではいないでしょうか。「まるで私のことを分かっているみたい!」「一緒にお喋りができたらいいのに!」犬は人間を理解できないと疑っている人もいますが、犬は飼い主を理解しているのです。そして、言われたことを理解しているという証拠もあるのです。

犬は飼い主に似る

犬の眼差し

よく「犬は飼い主に似る」と言われますが、似るのは表面的な見た目や行動面だけでなく、脳内や言葉がどのように処理されているかといったことも含みます。

この仮説を検証するために、ブタペストのエトヴェシュ・ロラーンド大学の専門家は、トレーナーから一連の単語を聞き取る訓練を受けた7匹の犬の脳をスキャンしました。この実験中、犬はMRIの装置内でじっとしていました。

この研究の結果は、犬愛好家を笑顔にさせるものでした。犬の言語処理システムは、人間の脳内と全く同じように働いていることが分かりました。

犬が理解できるのは言われたことだけではないのです。犬は指示を出されると、その人の意図まで理解しているのです。

言葉の深い意味も犬は理解する

単語とその意味を頭の中で関連付けるだけでなく、犬はあらゆるメッセージを処理できます。人はジェスチャー、合図、表情、そして無意識的な反応を通してメッセージを発信します。

犬は科学的にも感情を理解していることが分かっています。落胆していたり孤独を感じている人を見ると、それを理解するだけでなく慰めようとしてくれるのです。犬は喜びも識別でき、飼い主が嬉しそうにしていると犬も嬉しくなるのです。

一方で、飼い主が何かを指さすと、犬は自動的にその物に注意を向けます。犬は飼い主の指を見ることはないのです。

また、犬は声と顔を関連付けることもできます。飼い主のことは、絶対に間違えません。また、話している人が男性なのか女性なのかも分かっています。

犬の語彙は160の単語やフレーズ

英国とカナダの科学者は、犬は平均で160個の単語やフレーズを理解していると結論付けました。さらに、訓練と練習で語彙を200単語以上に増やすことも可能だと言います。

子犬を飼っている人なら分かると思いますが、子犬が最初に覚えることはお散歩に関連したフレーズです。たとえば、「行こっか!」や「リードはどこ?」などです。また、「お風呂に入るよ」といった嫌なことに関したフレーズは、分かっていないふりをする犬もいます。このようなコマンドを聞くと、隠れてしまう犬は多いのです。

犬が単語を覚えるのには、1回聞けば十分です。その単語が、ポジティブでもネガティブでも感情を掻き立てるようなことに関連していればなおさらです。

これと同じ理由で、犬を叱る時は犬の名前を使って叱らないことを多くの獣医は推奨しています。犬は自分の名前と嫌な経験を関連付けてしまう可能性があり、名前を呼ばれても来なくなってしまうかもしれません。

また、犬は皮肉や矛盾したメッセージは理解できないということを覚えておくのも重要です。微笑みながら「ダメ!」と言ったり、優しい声で「静かに」「行け」といったネガティブな言葉を言っても混乱するだけです。

犬の論理的思考力や合理性は、2歳半の子どもに相当していると言われています。したがって、指示を出すときはハッキリと的確に出し、何パターンもの言い回しがないようにしましょう。

生まれつきの能力?学習した能力?

現段階では、犬が言われたことをどのように理解しているかを断定的に証明する研究は行われていません。特定の哺乳動物に存在する遺伝的条件がそれを可能にしているのかもしれません。あるいは、何世紀もの家畜化の過程で身に付けた能力なのかもしれません。

犬に話し言葉はありませんが、犬には素晴らしいコミュニケーションスキルがあるということを犬愛好家は知っています。これは、訓練や特別なしつけで身に付けられることではありません。犬を飼うとときは愛情を注ぎ犬の信頼を得るだけではなく、犬を注意深くみることが大切です。犬はいつも何かを伝えようとしていることを覚えておいてください。