犬の記憶:犬はどのくらい人を覚えていられる?

· 2018年12月6日
犬には短期記憶、長期記憶との両方があります。また、実際の出来事は忘れてしまったとしても、経験したことと関連付ける連想記憶もあるのです。

最後に会ったのは何年も前だったにも関わらず、久しぶりに会った犬が「覚えているよ!」と前と同じように接してくれたという経験はありませんか?しかし、あなたはこう思うこともあるでしょう。この子は私のことを本当に覚えているの?犬はどのくらい人を覚えていられるの?

犬の記憶

犬の記憶について知ることは、犬が与えられた指示や受けた訓練をどのくらい覚えてられるか、そして入院や旅行で暫く会っていなくてもあなたを覚えていてくれるかを理解するのに役立ちます。犬の記憶はどのような仕組みになっているのでしょうか。

もちろん犬は仲良しの人間や他のペットを簡単には忘れません。このことからも、犬には短期・長期記憶があると言えます。

短期記憶は10~20秒後には忘れる細かなことを記憶します。例えば、長い一日が終わり、家に戻ると靴がかじられていました。しかし、ここで犬を叱っても意味がありません。犬は自分が何をしたのか覚えていないからです。靴をかじったことを覚えていたとしたら、あなたがドアを開けた瞬間に隠れるでしょう。しかし、隠れるどころか、喜んで出迎えてくれるのです。

犬のいたずら

これは、犬が「今を生きている」という良い例です。犬は過去のことを覚えていないことが多いので、過ぎ去ったことを思い出すことはありません。最近愛犬にあまり運動させてあげられていない、と心配しているかもしれません。でも、犬は数週間ぶりであっても、つい昨日お散歩に行ったかのように喜ぶのです。

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連想記憶

犬には人間のように、特定の出来事を長期に渡って記憶し、今後の判断材料にするといった長期記憶はありません。しかし、犬には連想記憶があります。つまり、似たような状況が今後起きた時に対応できるように、特定の状況や映像を脳に記憶しておけるということです。

例えば、ある日突然、具合が悪くなり救急車が自宅に来ると犬はそのことをしっかりと記憶します。そのため、救急車のサイレンの音を聞くと、犬はその音をネガティブな感情と関連付けます。その理由を犬は分かっていなかったとしても、サイレンを聞くと嫌な気持ちになるということは理解しています。

一方で、ある人が嬉しそうに愛情たっぷりに犬と接したとします。そして、たくさん注目してあげると、犬は次にその人に会ってにおいを嗅いだときにこの気持ちを思い出すのです。

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犬はどのくらいの間、人を覚えていられるのでしょうか

犬は人のことを一生覚えていられます!その人がどんな気持ちにさせてくれたかとういう情報と共に脳に記憶されます。特定の出来事は覚えていないかもしれませんが、ジェスチャー、動き、声、においは感情とセットになって覚えているのです。

たとえ何年間も愛犬に会っていなかったとしても、遠くからでも犬はあなたのことが分かり、たった今仕事から戻ってきたかのように迎えてくれるでしょう。このような例は他にもたくさんあります。ある男性は、8年間も迷子だった犬を見つけました。すると、犬はすぐに飼い主のことが分かったそうです。

犬の記憶

例えば、何らかの理由で犬がそれ以上飼えなくなり、新しい里親に犬を渡すことになったとします。しかし、数年後でも元の飼い主が遊びに来ると犬は分かるのです。では、飼い主のお墓の前で何年も待ち続ける犬はどうでしょうか。この犬たちは、決して飼い主のことを忘れることはなく、飼い主が亡くなってしまった後もずっと帰りを待ち続けているのです。

「犬は人間の一番の友達」ということを知っていたとしても、犬の記憶について、そして犬が人についてどれだけ覚えていられるかを知ると、犬への想いはより一層強くなることでしょう。

犬よりも忠実で、人間にこれほどの愛情を示してくれる動物は他にはいません。犬たちには惜しみない愛情をたっぷりと注いであげましょう。