家に住みつくクモを殺してはいけない理由

· 2018年9月10日

家にクモが出た時、怖くなったり危なそうだからという理由で、踏み潰している方もいるかもしれません。でも実は、クモのほとんどが無害な上に家を守るのにとても心強い味方になってくれるのです。無害なのであれば、殺してしまうなんてあんまりです。むしろ、彼らを守り、活用する方法を考えていきましょう。

家庭環境におけるクモの重要性

ほとんどの人が、自分の家は外界から隔離された「滅菌エリア」で、誰かが許可なく侵入することなどあってはならない、と思っていることでしょう。しかし、お気づきでしょうか。実はたくさんの生物たちが「あなたの家に住みたい」と思い、密かに狙っているのです。

さて、クモにも色々な種類がいますが、ほとんどはお家の片隅にひっそりとクモの巣を張ってご飯を食べようとしているだけで、あなたに迷惑をかけてやろうとか思っているわけではありません。

むしろ彼らはあなたの代わりに「汚れ仕事」を買って出てくれる小さな居候です。そう、クモの巣は、ハエや蚊などクモ以上に有害な虫たちを捉えてくれるのです。例えば、あるクモは、アフリカで蔓延している伝染病の原因となる蚊を狩るのがとても得意だったりします。

(オーストラリアに住んでいる人にとっては別ですが) 人生のうちに家で見かけるクモのほとんどは実は無害で、基本的に人間の脅威となることはありません。このことは、アメリカ、ノースカロライナ州で行われた家に住みつくクモに関する調査からも分かります。

その調査では、家に最も出現しやすいクモはユウレイグモ科、もしくはヒメグモ科のクモであることが分かったのです。どちらもクモの巣を張って獲物がかかるのをじっと待つのみで、他のクモを狩ろうとしない限りはクモの巣から離れることはほとんどありません

大きなクモの巣

クモへの恐怖を克服して、共生しよう

クモに恐怖を感じるのは普通のことです。確かに中には人間を襲うクモもいますし、しかも噛まれたら命に関わるクモもいるので致し方ないでしょう。でも上の研究結果が示す様に、家に住み着くクモのほとんどは無害です。それどころか、他の害虫を駆除する「汚れ仕事」を進んでやってくれるのです。

そもそも、ほとんどのクモは人間と関わりたくありません。確かにクロゴケグモやタランチュラなどが現れた時には、なんとしてでも追い出さなきゃいけなくなりますが、他は家の端っこで平和に暮らしたいだけの無害なクモです

もしそれでもクモを追い出したいのなら、殺してしまわないように捕獲して、外に出してあげましょう。しかし、もしクモの恐怖を克服できたなら、決して干渉し合わない良き「居候」として共生していくことも出来るでしょう。