引き取られた犬が里親へ宛てる手紙

· 2018年5月7日
飼育場や保護センターから動物を引き取ると、彼らはその感謝を忘れず、与えた愛情をきっと返してくれるでしょう。

保護犬の里親となるのは良いアイデアです。但し、そこには責任が伴うという事、そして愛と注意深い世話が必要になるという事を理解していないといけません。

保護センターから引き取られた犬の気持ちを考えたことはあるでしょうか?犬から里親に宛てられたこの手紙にヒントが隠されているかもしれません。

引き取られた犬が里親へ宛てる手紙:僕が孤独だった時

抱かれている犬

毎朝、僕は鉄製のカゴの中で震えながら目を醒ましました。心はいつも空虚で、周りに友達がいるのにも関わらず、孤独を感じながら過ごしていました。

鉄カゴを管理する人はいつも怒っていました。僕が彼らに話そうと近寄ると、いつも威嚇するのです。まるで僕が彼らの食べ物を奪おうとしているかのように。

前の飼い主の家にいた頃の事は今も覚えています。彼らは良い人たちで一緒に幸せに暮らしましたが、僕を飼い始めた時にはすでに老人で、ある朝彼らを起こしに行った時、彼らはもう二度と目を覚まさなくなっていました。そしてここに連れてこられたのです。あれから何日が経ったのか、そしてこれから何日ここに居るのかも分かりません。

もはや自分の姿さえも分かりませんでした。他の犬たちを見た限り、多分僕も愛くるしい見た目とは程遠い姿をしていたと思います。一時的に僕を引き取ってくれた人たちも、僕は必死で笑顔を作り彼らを笑わそうとしましたが、結局僕のことをあまり好きではなさそうでした。

それでも、僕はいつも疲れ果てて、この冷たい鉄製のカゴの中で横になるのです。

引き取られた犬が里親へ宛てる手紙:そしてあなたが来た

それはいつも通り、冷たい鉄カゴの中に座ってた時のことでした。突然、あなたが来て、目があったのです。その目はとても愛情深い目でした、その瞬間から僕はあなたと一緒に居たいと思い始めたのです。しかし、すぐに保護センターの人があなたの目を僕から逸らし、それで僕はまた落ち込みました。あの一瞬もまた、ただのひと時の夢だったのだと思いました。

保護センターの人はあなたに他の犬を紹介していました。あなたは他のカゴの前で立っていましたが、ふとこちらを見ていた様な気がしました。いや、幻想だ、そんな訳はない。僕はカゴの外を見るのを止めました。それ以上考えない方が良いと思ったのです。

突然、僕の名前が呼ばれました。保護センターの人でした。「何の用だ?僕が悲しんでいるのが分からないのか?」僕は考えを巡らせましたが、彼は僕に餌をくれるので、反抗などできませんでした。次の瞬間、振り向くのがいつもより簡単でした、なんとドアが開いていたのです!そして、そこにはあなたが居ました。しゃがんで僕に笑いかけていました。あなたは僕に会いたがっていましたが、僕は起き上がる事ができませんでした。だって、もし僕のただの勘違いだったら?

可愛く振る舞う必要さえありませんでした、もうあなたはすでに決めていたのですから。僕が欲しい、と!

僕たちの家についた!

家で座っている犬

全てが僕にとっては新しい事で、家に着いた時は恐怖さえ感じていました。どのように振る舞えば良いかも分からず、僕はただあなたの後ろをついて周るだけでした。ここに来てまた振り出しに戻るのだけは、嫌だったのです。

あなたは優しく僕に語りかけ、僕の名前を囁きました。食べる場所や寝る場所を教えてくれて、そして僕が必要なものは全て、既に揃えてくれていました…僕のことを待っていてくれたのです!そして僕もあなたを随分と長く待っていました。

月日は流れ、あなたの愛情がもっとあなたのことを好きにさせ、この家で僕はとても幸せに暮らしました。つまらない一生だったなどと、もはや口にも出来ません。あなたは僕を世話して、愛してくれて、僕に愛させてくれて、必要なものを全てくれた。

仕事から疲れて帰ってきても、僕に笑いかけてくれたこと、散歩に連れて行ってくれたこと、一緒に遊んでくれたこと。僕が病気の時、とっておきの料理を作ってハグをしてくれたこと。そんな日々はもうどこに居ても、忘れる事はありません。言葉ではこの感謝と愛情を伝えることはできません。

そして今、僕はこの世を去ります。決して悲しくならないで、そして僕にくれた愛を今度は新しい子犬にあげてください。そしたら、彼らがまたこの世を去る時、今の僕のように幸せに旅立てるでしょう。今までありがとう、また会いましょう。