エクアドル地震:倒壊した家から離れない犬

· 2018年5月6日
エクアドル大地震のような人道的危機が発生した際、人のみならず、多くのペットもまた、家を失ったり、命を奪われたり、災害の犠牲となっています。

犬が飼い主に対して、強い忠誠心を示すことはよく知られていますが、危機的状況において、それはより顕著にあらわれます。よって、地震で倒壊した自分の家から動こうとしない犬がいるのも、それほど意外なことではないでしょう。

マックス、倒壊した家を離れようとしない犬

がれきの中に佇むマックスの動画は、Facebookなど様々なソーシャルメディアによって、瞬くまに広まりました。マックスは、エクアドル地震で最も大きな影響を受けたグアヤス県に住んでいました。

マックスの飼い主とその家族3人は、震災により亡くなってしまいました。近隣の人が救出を試みましたが、マックスは食べることも、飲むことも拒み、何度もがれきとなった自分の家に戻っていきます。

最終的に、ペットのマックスは飼い主の親戚に引き取られることになり、獣医による援助を受けられたのは不幸中の幸いでした。

エクアドル地震のような危機的状況に陥った時、犬ががれきとなった家に留まろうとするのは、決して珍しい話ではありません。

ブラッキー、倒壊した家から離れなかったもう一匹の犬

地震で倒壊した家に残った犬は、マックスだけではありません。

私たちは、ある写真家がFacebookに投稿した写真により、ブラッキーの存在を知ることとなりました。写真家は、エクアドル首都近郊のサンマルティンポレスでブラッキーを見つけました。

写真家はのブラッキーに食べ物をやりましたが、ブラッキーは食べようとせず、かつての自分の家を離れようとしません。数日後、写真家がまたその場所に戻った時、ブラッキーはまだそこにいました。幸いにも、今度は食べ物を口にしたのです。

ブラッキーは新しい飼い主に引き取られることになりました。地震によって非常に多くのものを失いましたが、ブラッキーと新しい飼い主は、お互いに強い絆で結ばれることになったのです。

エクアドル地震で犠牲となったペット達

人間の場合と異なり、あまり注目されませんが、多くのペット達もまたエクアドル地震で行方不明になっています。救出された犬もいれば、亡くなったり、被災地区を放浪したり、マックスやブラッキーのように、倒壊した家から離れようとしない犬もおり、多くのペットが被災しました。

地域犬訓練センター(RDTC)は、被災した動物たちのために、最も被害が酷かったモンタとペデルネールに、2つの保護施設を設けました。そこではボランティアの獣医たちが活動しており、寄付を募って、動物たちの援助を行っています。

RDTCのペット支援には、以下のようなタスクがあります。

・獣医による健康チェック、食べ物と飲み物の提供

・新しい飼い主を探す

里親として引き取ってくれる家族を探す

緊急事態において、より深まる絆

絆と愛情は、非常に緊迫した状況に陥った際、より深まるものです。地震の生存者である隣人が、亡くなった飼い主の代わりにペットを引き取って守ろうとする場面は、感極まるものがあります。

私たちはボランティア救助チームが献身的に活動していることを忘れてはなりません。動物たちの命を救うため、最善を尽くしているのです。緊急事態には人と同様、犬や猫、その他の動物たちもまた助けが必要なのです。