猫の腎臓疾患:症状と治療法について

· 2019年3月4日
通常、これらの問題は食べ物と関連しているので、飼い猫の食生活を変えるだけで解決することもありますが、獣医による適切な診断と治療が必要です。

腎臓の疾患は猫では珍しくなく、特に7歳以上の高齢な猫ではよく見られます。そのくらいの年齢になると腎臓のはたらきが以前に比べて低下することはよくあります。ですから獣医の診察をこまめに受けて問題を早期に発見することが大切なのです。

猫の腎臓疾患

実際の診断や治療は医師に任せるべきですが、飼い主として症状について知っておくことは大切です。そうすれば何らかの症状に気が付いたときにすぐ動物病院を受診することができます。

腎臓は肝臓とともに血液中の毒素を除去する主要な臓器です。またそれだけでなく、体内の水分量を調節する中心的な役割も果たしています。ですから脱水などの症状が起こる場合、腎臓の状態は非常に重要なのです。

腎臓病の治療

典型的な症状

猫の腎臓疾患に至る経緯にはいくつかの種類があります。最も一般的なものは多尿および多飲の症状です。これらは水分の摂取量と尿の生産量が増えることを指し、排尿頻度の増加へとつながります。

体重や食欲の減少には飼い主は常に注意を払っておかなければなりません。これらの変化や無気力、無関心といった行動の変化がある場合、動物病院を受診するのがよいでしょう。こういった症状は多くの病気で共通のものですが、尿の頻度や連続してするなどの変化をともなって現われた場合は腎臓の問題が存在するかもしれません。

もうひとつ頻繁に見られる症状は嘔吐と脱水症状です。後者の有無は猫の皮膚をつまんでみて、元に戻るのにどのくらいの時間がかかるか調べることで確かめられます。1秒以上かかるようなら、脱水状態の可能性があります。

家中でオシッコする猫 猫 腎臓疾患

治療について

猫の腎臓疾患にはいくつかの原因が考えられますが、高齢の猫では腎臓機能の低下です。一般に治療は腎臓機能が限界に達していることで起こる症状を対象とし、腎臓の機能を維持することが焦点となります。

猫の腎臓治療においては食事療法が基本となります。これは脱水の症状が深刻なためです。腎臓がうまく尿中の水分を回収できず、必要以上を尿として排出してしまいます。これに対処するために、たとえ猫が水をあまり飲まない場合でも、水分を多く含んだ缶詰などのエサを与えなければなりません。

また尿素の生産も変化しているため、たんぱく質の摂取量も重要となります。猫にとってたんぱく質は必要不可欠な栄養なので、全体として摂取量を減らす代わりに質の高いものを与えるようにしなければなりません。このような食事の内容は腎臓病をもつ犬のものと同じように見えるかもしれませんが、動物病院ではそのように指導するでしょう。

サプリメント:猫の腎臓病に関連して

リンの量を管理しなければなりません。リンが過剰になった場合、医師はキレート剤を処方します。また飼い猫に高血圧が見られる場合はカリウムのサプリメントを検討してもよいでしょう。

さらに嘔吐に対処するために制吐剤または血管拡張剤を用いる必要があるかもしれません。これらは猫の腎臓機能の改善においていくつかの利点があります。

一般的に猫の腎臓疾患は慢性的で、悪化を防ぐために一生治療していく必要があります。多くのケースでは飼い猫の食生活に注意を払うことが治療のほとんどであり、そうすることで寿命を伸ばすことができます。ただし、その場合でも獣医師による診断と定期的な診察は不可欠です。特に高齢のペットにとっては、より頻繁に医師の診察を受けることが重要です。