犬毛包虫症:原因と症状、そして治療法

· 2019年1月27日
通常毛包虫症は遺伝性の病気と言われています。ですので、もし愛犬が毛包虫症に悩まされているのであれば、子犬を産ませないようにするのが良いかもしれません。

皆さんは、疥癬(かいせん)犬ニキビダニ症、毛包虫症(もうほうちゅうしょう)という言葉を聞いたことあるでしょうか? これは皮膚の炎症に加えて脱毛が伴う病気で、早期治療を行わないと深刻な感染症や痒みに悩まされることになります。

ちなみに、この病気は人間はもちろん他の犬にも感染する類のものではなく、発症したワンちゃん固有の病気となります。

 

ダニは毛包虫症の元になる

ニキビダニとは、犬の皮膚の毛包でよく見つかるダニの一種で、これらが繁殖すると毛がなくなり、皮膚が炎症を起こし始めるのです。

花と犬

これは確かに毛包虫症の原因の一つであり、犬の免疫システムがニキビダニを抑えることができなくなった時に症状が発症するのです。

ただ、通常毛包虫症は遺伝性の病気と言われています。ですので、もし愛犬が毛包虫症に悩まされているのであれば、子犬を産ませないようにするのが良いかもしれません。子犬も特定の病気に対して脆い身体で生まれてくるかもしれませんし、二次被害として後天性の病気にもかかりやすくなってしまいます。

同様に、毛包虫症はストレスとも密接な繋がりがあります。もし毛包虫症の症状がみられた場合、最近何か生活スタイルが変わったか、生活環境が変わったりしていないか今一度考えてみましょう。

過度にストレスが溜まるタイミングはこのような生活リズムの急激な変化や家族が増えたり、逆に亡くなったりした時が多いのです。

毛包虫症は症状が明らかですので、獣医師の手にかかればすぐに判明しますが、念の為皮膚をサンプルとして取って診察してくれるでしょう。

犬の毛包虫症は脱毛や皮膚の炎症、ひどい場合は皮膚障害にまで発展します。この病気の原因を一刻も早く突き止め、日頃から愛犬にストレスが無いような生活環境を整えるよう努めましょう。

犬毛包虫症の発症

愛犬が毛包虫症にかかると、主に以下の3つの兆候がみられるようになります。

  • 局地的:缶バッチのように、犬の皮膚が局地的に脱毛します。特に顔や目の周りに発症することが多いでしょう。通常は犬の免疫システムが病気に対抗し始めるので、段々と症状が和らぎ始めます。
  • 全体的:体全体に脱毛の症状がみられます。特に顔周りの症状が酷い場合が多いでしょう。皮膚に触ると脂っこく、強い不快臭が漂い始め、出血が伴ってカサブタや膿疱がみられることもあります。この時、犬によっては発熱や脱力感、食欲の低下などが伴うこともあります。
  • 足部毛包虫症:これはカサブタが、足や肉球に限定して現れ始めるケースです。場所が場所ですので、傷口から二次被害に繋がることもあります。一般的に、これは上にあげた2つよりも、深刻な状態と言えます。というのも、ダニが皮膚の奥深くまで入り込んでいる傾向にあるため、取り除くのが困難なのです。

犬毛包虫症の治療

もし愛犬が毛包虫症にかかっていると感じたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。診察が早ければ早いほど、治療も早くなり、回復も早くなります。通常、獣医師さんは皮膚に住み着いているダニの数を減らす治療を行い、同時に炎症状態の皮膚が二次感染を起こさないように予防してくれます。

詳しく言うと、まずはじめに感染部位が診察され、外傷となっていればそれを治療してくれます。そして多くの場合、次のステップは抗菌治療になるでしょう。

またアミトラズ剤のように駆虫用の薬品を使ってお風呂に入れるように指示されることもしばしばあります。そうして自宅での治療も進めて、ある程度の時間が経ったら、また動物病院で診察を行いニキビダニの数が効果的に減っているかどうかを診てくれます。

かきむしる 犬 毛包虫症

ここで忘れてはならないのが、何が毛包虫症の原因になったかという点です。ストレスであったり、免疫システムであったり、とにかく病気の原因を突き止めておかないと、すぐにまた発症してしまいます。

犬毛包虫症を予防するコツ

プロの治療はさておき、日頃の行いを変えるだけでも発症のリスクを最小限に抑えることは可能です

  • 身体の内部と外部の両方から寄生虫対策を行いましょう。例えば、獣医師の指示に従って定期的にワクチン接種を行うのは欠かせません
  • 愛犬のサイズ、年齢、犬種などを考慮した上で、身体に合った食事をあげましょう
  • 去勢手術を行うのもアリかもしれません。メスが発情期になると、オスメス両方のストレスレベルが上昇しますが、去勢手術を行うとそれを防ぐことができます。

最後になりましたが、犬毛包虫症は通常先天性の病気と考えられていますので、一度これにかかったワンちゃんには子犬を産ませない方が賢明でしょう。また毛包虫症の治療中は、コルチコステロイドや免疫抑制剤などを与えてはいけませんのでこちらも注意です。