犬に起こる心雑音:予防と応急処置について

· 2018年12月21日
症状を悪化させたり、致命的なダメージになってしまわないように、早期発見を心がけましょう。

心雑音とは、その名の通り心音に混ざる雑音の事で、通常はお医者さんが聴診器を使って診察しないと分かりません。この時、健康的な心臓なら血液が流れる音と心臓の鼓動によって継続的な音が鳴り続けます。

一方、ワンちゃんの心臓などに何らかの異常がある場合、口笛のような音が混じることがあります。この音が聞こえると、以下のような病気の兆候かもしれません。

心雑音の症状

  • 疲労、倦怠感、眠気
  • せき、呼吸困難
  • 腹部の膨張
  • 心拍数や血圧の変化
  • 運動の困難
  • 失神
  • 歯肉の変色:青もしくは灰色っぽくなる
診察される犬

犬の心雑音:予防することはできるのか?

心臓病と一言で言ってもその原因は様々ですので、中には遺伝的素因のものなど予防の難しいものもあります。しかし、それらのケースを除けば日頃から健康的な生活を心がけることで予防することも可能です。

体重管理とバランスの良い食事

体重管理は、犬や人間はもちろん、どんな生き物にとっても健康の為には極めて大切な要素です。肥満は数え切れないほど多くの病気の原因となり得ますし、当然心臓病のリスクも上がるのです。

さて、そんな体重管理において重要な要素は「バランスの良い食事」です。ワンちゃんにあげる食事は高品質かつ多様な栄養を十分に摂取できるものを選びましょう。間違っても、人間用の食べ物や脂肪分や調味料が多く含まれた物を食べさせてはいけません。

また、老犬または初老の犬の体重には特に注意を払いましょう。一般的にワンちゃんは、7才を超えたあたりから代謝機能が弱り始め、肥満になりやすい体になっていきます。また、その頃のワンちゃんは筋肉もだんだんと衰えてきがちですので、それを補う為に炭水化物を控えめにし、プロテインが多分に含まれた食事にしてあげるのが理想的です。

定期的な運動

栄養だけでなく、運動も活発で健康的に生きていく為に必要不可欠です。ですので、健康的な若いワンちゃんなら、毎日最低でも30分程度は散歩した方が良いとされています。しかし、もし愛犬がすでに心臓に何らかの異常があると診断されているのであれば、症状に応じて運動量を制限してあげねばなりません。また定期的に休憩を挟んで心拍数を整えてあげるのも大切になってくるでしょう。

さらに、夏の日のアスファルトなどの熱い地面は避けて散歩した方が良いと思います。庭や公園、土でできた散歩道などを散歩コースに選ぶのが、理想的です。

健康的なお菓子を選ぶ

もし、愛犬がすでに肥満や心臓病を患っているのでしたら、食生活からお菓子を完全に排除するのがベストです。しかし、もしご褒美の為にお菓子が必要なのであれば、ナトリウムや脂質の少ないものを選びましょう。

首輪ではなくハーネスを使う

犬の心雑音は、徐々に心臓が肥大化している証拠かもしれません。もしそうなら、ワンちゃんの気管も圧迫され、弱まっていることもあり得ます。したがって、愛犬と外に出る場合は首輪ではなくハーネスを使うようにしましょう。ハーネスにも色々なサイズやモデルが発売されていますので、愛犬の体や年齢にあったものを選びましょう。

予防摂取と定期検診

年齢や犬種、性別に関わらず、全てのワンちゃんにとって予防接種は大切です。その為には、定期的に動物病院に赴いて、ワクチンや駆虫治療に必要な処方箋を出してもらわないといけません。

もし、すでに何らかの病気を診断されているのであれば尚更頻繁に病院に連れて行くことになると思います。ですが、そこではお医者さんが愛犬の健康状態を診断し、それに応じた治療法を教えてくれるはずですので、欠かさず通院するようにしましょう。

犬の心雑音に対する応急処置

もし愛犬が倒れて、呼吸困難や心停止などに陥っていると分かったら心肺蘇生(CPR)を試みましょう。しかしCPRを始める前に、平らな地面に愛犬の右側を下にするように横にして、体の左側を上に向くような体勢にしておくよう注意してください

呼吸の再生

小型犬なら、顎がしっかり閉まっていることを確認しましょう。そして口の隙間から空気が漏れないように、しっかり塞ぎながら愛犬の口先に思いっきり息を吹き込んでください。ちなみに、このテクニックは猫にも有効です。中型犬や大型犬でもやり方はほとんど同じです。一連の動作を適切に行うことができれば、愛犬の気管に空気を送り込むことができます

床に座り込む犬 心雑音

心臓の再生

まずは愛犬の肋骨に両手をしっかりとおきます。次に、愛犬の左前脚の付け根の裏あたりまで手を移動させましょう。その部分を、小型犬なら短い息3つ分ぐらいの間隔で10回圧迫し、大型犬なら短い息15回ぐらいの間隔で15回圧迫しましょう。

人間の場合も同じですが、犬の心雑音も知らない間に進行しがちです。ですので、愛犬の状態には常に気を使っておきましょう。また、症状を悪化させたり、致命的なダメージになってしまわないように、早期発見を心がけましょう