犬の皮膚病とその治療法について

· 2018年9月10日

殆どの場合、皮膚病は発赤や炎症として症状が表れ、適切な治療が施されないと脱毛や感染症を引き起こす可能性があります。

皮膚病は野良犬や野良猫で見られることが一般的ですが、飼い犬でも皮膚病になる要因があります。今回は犬の皮膚病とその治療法について詳しく見ていきましょう。

犬の皮膚病とは?

犬は皮膚病にかかりやすいものですが、フレンチブルドッグボクサーゴールデンレトリーバージャーマンシェパードラブラドールレトリバーなどの犬種ではより頻繁に見られる病気です。

長い被毛、あるいは暖かく湿気の多い気候に暮らす犬は皮膚病になる可能性が高いです。皮膚病になると中ぐらいの症状であれば炎症や発赤が見られ、治療が施されないと脱毛や感染症を引き起こします。

犬の皮膚病はさまざまな原因があり、皮膚病になるとすぐに分かります。犬は常に痒そうに掻いたり、舐めたり、自分を噛んだりします。皮膚は赤くゴワゴワになり、嫌な臭いがすることもあります。また、脱毛、ふけ、発疹などが見られ、皮膚はカサカサになり剥けることもあります。同様に、痛む箇所や熱を持つ箇所が出来たり、湿疹や耳の感染症を引き起こすこともあります。

犬の皮膚病の種類

犬の皮膚病の種類

皮膚病をきちんと治療するには、まずは正しい診断が必要になってきます。皮膚病にはどのような種類があるか見ていきましょう。

1.アトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎

代表的な皮膚病です。これは遺伝的にアレルギーを発症する素因がある場合に認められ、ダニ、花粉、虫刺されなどでこの種類の皮膚炎が引き起こされる場合があります。

症状がよく見られるのは足、顔、お腹、鼠径部、脇です。主な症状は発赤、吹き出物、乾燥肌、患部の色素沈着です。獣医によって処方されるお薬には痒みを抑えるための抗生物質や保湿剤が含まれています。

2.真菌性皮膚炎

シャーペイブルドッグナポリタンマスティフなど、シワの多い犬種は、皮膚と皮膚の間に湿気が溜まりやすくなります。お手入れがしにくいこの部位にはカビが生えやすく、皮膚炎になりやすいのです。

主な症状は脱毛、乾燥肌、被毛の変色、膿、異臭です。この場合の最適な治療法は、抗真菌薬を含むクリームを外用薬として患部に使用することです。再発しないように薬は使い切りましょう。また、患部を清潔に保つことで再発を防げます。

皮膚病の治療法

3.接触皮膚炎

この皮膚病は犬種に関わらずどんな犬にも起こりうる病気です。床クリーナー、塗料、プールの塩素、洗剤など健康に害をもたらす物質に触れた際に症状が出てきます。

皮膚は硬く腫れ、赤くなります。かさぶたができると犬は傷ができても引っ掻き続けてしまいます。また、残念なことにこの種類の皮膚炎に特定の治療法はなく、症状を引き起こした物質に触れないことしか対処法はありません。

4.脂漏性(しろうせい)皮膚炎

この皮膚炎も代表的なもので、犬をお風呂に入れすぎることで起きます。頻繁なお風呂は自然に備わっている必要な皮脂まで落としてしまうからです。また、食物アレルギーや環境に対してのアレルギーでも症状が出ます。この皮膚炎になると皮膚はベタつき、強い体臭が見られるようになります。皮膚はふけのように剥がれ、過剰に引っ掻くことで赤くなります。

脂漏性皮膚炎の治療法は、真皮を自然な状態に戻す手助けをする特別な製品を使って入浴させることです。そして、添加物や特定の食材が状態を悪化させていないか与えているにも注意する必要があります。

犬の皮膚病には外用、内服、注射や注入療法を用います。どれになるかは皮膚病の種類とその重症度によって違います。獣医が必要とみなした場合、複数の療法を組み合わせることもあります。