犬はガン患者を救うカギ

· 2018年8月3日

犬という動物が身近にいてくれたおかげで、ガンを治すことができた、ガンと闘うことができたというお話は本当に多いです。なぜこうも犬たちは、ガンから人々を救い出すことができるのでしょうか?

飼い主のガンをにおいで発見したテッド

ペットは私たち人間にその命を捧げてくれます。火災や水難事故から犬が子供を助けた、捨てられていた赤ん坊を救った、強盗を攻撃して被害を防いだ、などと聞くことも珍しくありません。そしてそれだけではなく、飼い主の病気まで発見することができるのだから驚きです。

今回紹介するお話はあなたに、なぜ犬たちが人類の親友であると言われているかを気付かせてくれること、間違いないでしょう。

テッドはイングランドのストックトンに暮らすボーダーコリーです。ジョシー・コンランさんという女性に引き取られてからは、彼女の家族と共に生活していました。実はテッドは子犬であった頃に虐待を受けており、そのせいか引っ込み思案でシャイな性格であったのです。

ジョシーは胸のあたりに小さなしこりを持っていましたが、あってもおかしくないだろう、害もないだろうとあまり深くは考えていませんでした。ところがある日テッドがそのしこりの近くを嗅いで、大きな声で悲しそうに鳴き始めたのです。あまりにも彼らしくない行動をテッドがとり続けたため、自分の体に何か異変があったことに気付いたのではないか察し、ジョシーは病院に行きました。なんと乳がんだったのです。幸いにも発見が早期であったため、すぐに腫瘍を取り除き完治することができました。

「テッドは神様からの贈り物だと思っています。私を助けてくれたのは、私たちが彼を助けたことへの恩返しだったのでしょうか。」

と、後にジョシーは語っています。

犬の嗅覚の凄さ

熱い抱擁

もちろん、飼い主を病気から救った犬はテッドだけではありません。1989年ある女性が、足にあるほくろを検査して欲しいとロンドンのキングスカレッジ病院に向かいました。彼女によると、飼い犬がほくろを嗅いで吠えるのを止めないようなのです。すると検査の結果、悪性黒色腫(メラノーマ)であることが発覚しましたが、初期段階であったため完全な切除が可能でした。

45歳のクレア・ゲストは、飼い犬のフォックスレッドラブラドールのお陰で乳がんを見つけることができました。彼は、クレアをしばらく見つめた後、胸に向かって飛びかかるという行動をとることで危険を伝え、早期発見に貢献しました。

ある医師(人間・動物双方)の集まりは、ガンを発見させるために、2匹の犬を訓練し始めました。

これが後に有名となるカリフォルニアのガン探知犬、チャーリー(ジャーマン・シェパード)とアルフィー(ラブラドゥードル)です。嗅覚を使ってガンを発見するエキスパートとして活動しています。

ガン探知犬

犬たちの鼻の中には嗅覚受容体が2億個以上もあり(人間は500万ほど)、それ故彼らは人間の10万倍以上の嗅覚を有しているのです。因みにアルフィーとチャーリーは、乳がんと子宮がんを発見できるように訓練されています。

科学者でさえ分化することができない、病原体が発する分子レベルのにおいを感知することでこういったことを可能にしているのだと考えられています。

イングランドでは新たな科学者や医者のグループが、内臓系統に発生したガン細胞が発する化学物質を探知犬が探知できるように、訓練を行なっています。

前立腺がんの場合は尿から、腸がんの場合は便から、肺がんの場合は呼気から探知します。

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルによると、ラブラドールによって行なわれた実験で、呼気からの探知の正確性が95%、尿・便からの探知の正確性98%だそうです。

なお、実験に参加したガン患者は全員が初期段階だということです。

画像出典元: www.abc.es