犬に関する罰金について(スペイン)

· 2018年11月30日
思いやりのある行動を心がけていれば、誰かに迷惑をかけて罰金になるような事も防ぐことができるでしょう。

ペットや彼らの飼育に関しての法律は国や都市によってそれぞれ異なりますが、ルールを熟知していれば、誤解や間違いが起こるリスクを減らすことができます。今日は、日本ではありませんが、スペインにおける犬に関する罰金をいくつかご紹介いたします。ペットに対する外国の考え方も興味深いですよ。

罰金が課される理由

そもそも罰金とは、不適切な行動にペナルティを科す為にあります。当然これには動物虐待や、街の平和を脅かす行動等も含まれており、言い換えると、こういったルールがあるからこそ人間とペットの共存が成り立っているとも言えます。ですので、一人一人が愛犬の行動にしっかりと責任を持つ事で、罰金を取られるようなこともなくなっていくのです。

これはなんの罰金?

2016年以降、スペインでは大規模な動物訓練運動が起こっており、犬の飼い主に対するルールが段々厳しくなってきています。この運動では、ペットの飼い主さんの責任感を向上させて街を綺麗にしていくことを目指しています。

撫でられている犬

例えばマドリードにおいては、散歩の方法によっては罰金を取られる可能性が潜んでいます。ペットのフンを拾わない飼い主さんなら、その場で高額なペナルティが科されてもおかしくありません。ですが時々、週末に公園や道の掃除などのボランティア活動をする代わりに、罰金を受けなくて済むこともあります。

反ドッキング

罰金を語る上でもう一つ大事なのは、ドッキング(意図的に尻尾など動物の一部を切り落とすこと)の廃止です。2012年以降、欧州議会はこの廃止をずっと促進してきて、ついに2015年にスペイン議会でも「審美的目的における犬の外科的処置」を処罰の対象にすることが決定しました。ちなみにアラゴンやアンダルシア、カタルーニャ、マドリード、バレンシア、ムルシア、ナバラなどの都市は、欧州議会の決定前から違法と定めていたので、すでにたくさんの前例を持っています。

取るべき行動

  • 他にも、野良犬の繁殖活動は政府の責任で解決すると定める規定や、ペットを放棄から守ったり、テレビ番組やCMにおけるペットの使用を制限する法律等もあります。
  • ペットを放棄する人たちだけでなく、彼らを身体的・精神的に虐待する人間も罰則の対象となります。これには、例えば適切なケアや水分をペットに与えていない飼い主なども当てはまります。
  • 誰でも匿名でペットや野生動物の虐待を通報することができるようになり、政府は動物虐待等を行なっている人に対して、罰金や禁固刑を課すことができるようになりました。
  • 他にも公衆衛生の向上運動に伴って、スペイン各地でペットに対して無料の去勢手術が提供されるようになりました。
  • また、スペインの主要都市では許可なく路上の動物を引き取ったら処罰の対象となり得るので注意しましょう。もし捨て犬を街で見かけたら、まずは市や動物保護センターに連絡をとるようにしましょう。

罰金を回避する方法

まずは、責任感のある飼い主になって、ペットの健康を維持するのはもちろん、彼らが上手く社会に溶け込めるように育てるのが最初のステップです。また、定期的に動物病院に連れて行って、ワクチンや寄生虫に対する処置を受けさせるのも大切でしょう。

加えて、他の人たちを害さないような愛犬に育てていくのも大事です。その為には、まずは飼い主さんがルールに従い、社会のモラル的にも許容される行動を心がけるのが必要と言えるでしょう。

アスファルトに立つ犬 罰金

思いやり

社会には動物が苦手な人もたくさん居て、アレルギーや動物恐怖症など健康上の問題を抱える人や、単純に動物を好まない人たちもいます。そしてそんな人たちの平穏を守るのも大切な事なのです。

しかし思いやりのある行動を心がけていれば、誰かに迷惑をかけて罰金になるような事も防ぐことができるでしょう。つまり、良い飼い主になればなるほど、あなたの愛するペットたちと平穏かつ楽しく暮らしていくことができるのです。

アイキャッチ画像出典: M. Peinado