愛犬を人間扱いすると虐待になる?

· 2018年5月18日
ペットへの愛情は、時に均衡を崩し、盲愛に繋がってしまいます。
ペットを愛しすぎるあまり、彼らを人間扱いしてしまう可能性がありますが、これは極めて危険です。というのも動物は私たち人間と異なるものを必要としているからです。動物を人間扱いすることがなぜ虐待の一種なのか、一緒に見ていきましょう。私達は、犬と人間の共通点と相違点について知っておかなければなりません。それが出来て始めて、動物に対して寛容と尊敬を持てるようになります。そして愛犬と一緒に楽しく過ごし、愛犬達もまた、私たちと一緒に楽しく過ごすことができるのです。

犬が必要とするものは、当然イヌ科の種が必要とするものです。別の種族のニーズを無理やり当てはめると、犬たちは個性を失ったりもっと酷い状況に陥ることもあります。例えば、犬はベッドで寝る必要もなく、食事のメニューを毎日変える必要もありません。ベッドで横になる犬

犬を人間扱いしてしまうことで、犬たちは負の、人間らしい考えや復讐心、憤りなどの気持ちを持ってしまうかもしれません。

家で幸せな生活を送らせる為には、ペットのしつけは必要不可欠です。ここでもまた、彼らが私たちと異なる思考回路を持っている事を理解しなければなりません。彼らは連想記憶によって物事を学びます。つまり彼らは、行動の結果を覚え、そして何か良いものや悪いものと関連づけて学習します。そしてその記憶に従って行動するのです。

私たちとの共通点

私たちと同じで、犬も社会的動物です。幸せの為だけでなく、生きていく為にも仲間を必要とします。

音楽も大好きです。彼らの五感は鋭く、何か喜ばしいものを認知した時には体がコルチゾールエンドルフィンを分泌し、幸福感やリラックスした気持ちになるのです。ということで、音楽療法は犬にも用いられています。

私たちとの違い

犬は驚異的な嗅覚の持ち主です。彼らは、私たちでは認知できないものを認知することができ、これこそが、彼らが災害救助活動などで重宝される所以です。

一方で彼らは味を見分けることに関しては鈍感です。だから彼ら専用のドッグフードが存在し、そこから必要な栄養を全て摂取できるようになっているのです。加えて、人間の食べ物は彼らにとって、有益どころか有害にさえなりかねません。

犬を人間扱いすることの危険性

犬は私たち人間と大きく違うので、彼らのニーズもまた人間と異なる事は明らかです。なので、彼らにとって必要のないニーズを満たしても、混乱を生むだけです。こういった混乱は同居生活や行動に支障をきたします。

犬は群れで生活する動物です。彼らをしつけするには、彼らに私たちがリーダーだと思ってもらわなければなりません。もし犬を人間のように扱うと、彼らは混乱して、もしかしたら自分の地位を確立しようと躍起になるかもしれません。

服を着た犬

これは家族や他のペット、他人などに対して攻撃的な行動をとるきっかけになり得ます。

さらに、犬を人間扱いすることで、犬は自分のアイデンティティを失うかもしれません。もし犬が自分は犬でないと感じたら、外に出ることにも、食事にも、床で転げ回ったり他の犬と遊んだりすることにも楽しみを見出せなくなるかもしれません。

さらに、犬の人間扱いは社交性にも支障をきたす可能性もあります。人間のように扱われてきた犬は、他の犬と一緒に居たく無くなるのです。しかしこれは本来、犬の個性や成長に欠かせないものです。これによって、仲間の犬たちと遊んだりする幸せは掴めなくなり、彼らの人生の一部が奪れたも同然なのです。

社交性は犬にとって感情の制御を行う最も基本的な行為であるにも関わらず、これにより特定の状況に過度に反応し、避けられる筈だった苦痛を被ることにも繋がります。

最後に、私たちは愛犬への愛情を抑えろと言いたいわけではありません。彼らにとって適切な方法で愛情を向けてやるべきだと言いたいのです。彼らは犬であり、人間ではないのです。